当局がパスコード変更しなければこうはならなかった。アップルがFBIに反論

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PRとまで言われたらアップルも黙っちゃいられない。だったらこっちも言わせてもらおう。そもそもバックドア作れ、バックドア作れとえらい剣幕だが、サンバーナディーノ乱射犯のiPhone押収してパスワード変えたのはそっちだろ。あれさえ変えていなければバックドアなんてヤバイもの作ってユーザー全員を危険に晒すような無理難題は避けられた。当局のヘマのツケをこっちに回すな。

…とアップル幹部が緊急電話記者会見を開き、事の真相をぶちまけました。

米司法省がアップルに捜査協力命令を出した数時間後、米時間金曜夕のことです。記者会見の条件として幹部の実名とコメントのカギカッコ引用はできないルールなので、ぜんぶ地の文で失礼させていただきますよ。

なんでもアップルは1月上旬から政府(FBI)の捜査に協力しており、マルウェア植え込み抜きでデータにアクセスできる手法を4つ提案したんだそうですよ? たとえば既知のWiFiにつないで、iCloudのバックアップをトリガーする手法もそのひとつ。うまくいけば10月19日から犯行当日までのデータが回収できます。

さっそく信頼できるエンジニアに試してもらったんですが、アクセスできない。なんだこれ?と思ったら、犯人の死後、なんとアップルIDのパスワードが変更されていたんです。政府が証拠品として押収してから24時間以内のことでした。

パスワードを変えると、もう自動バックアップはとれません。それでしょうがなくアップルにバックドア作れ、バックドア作れとせがんでいる、というわけですね(技術的には可能。ただそれをやると負の影響が半端ないので、まともな神経の人間はまずつくらない。特に事がここまで公になってからでは無理で、公にするとできないことを承知で公にしてるのは、FBIのただの嫌がらせとも受け取れる)。

iCloudのパスワードを「うっかり」変更したのは犯人の勤務先であるサンバーナディーノ郡保健所職員だと、FBIはこの会見直後に明らかにしました。「FBIからパスワード変更の指示をしたわけでは断じてない」と、匿名の政府職員もABCニュースに語っています。まるで郡が悪いの大合唱。

そこまで言われちゃ郡も黙っちゃいられません。だったらこっちも(140文字で)言わせてもらおう、とばかりに公式アカウントからツイートを発射! そもそも郡の責任、郡の責任と言うが、「乱射犯のiCloudのパスワード変更しろと要請したのはFBIではないか。あの時点では郡はすでにFBIの捜査に協力していた」とFBIの声明を真っ向否定です(画像上)。いやぁ…香ばしくなってきました…。

どうなっとるんじゃ!と米議会はFBI長官とアップルCEOのふたりを証人喚問しました。威信をかけた戦いは国会に持ち越しとなります。

Kate Knibbs, Matt Novak - Gizmodo US[原文12

(satomi)