LGBT関連のLINEスタンプ、インドネシアで使えなくなる

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スタンプ作成時には、審査ガイドラインにひっかからなかったのに。

ユーザーならほぼみんなが使って楽しんでるLINEスタンプ。会話が盛り上がるし、スタンプにその人の個性が出て面白いんですよね。

そんな中、とあるテーマのスタンプを削除するようLINEに要請したのは、インドネシア通信情報省の Ismail Cawidu氏。政府から削除要請が出るスタンプってどんなの?と思いますが、これがLGBTスタンプだったのです。

問題となったのは「Love is Love」と「ENJOY GAY LIFE」。インドネシアの一部ユーザーから「モラルに反する」と声が上がっていたのを受け、政府は今回の削除要請に踏み切ったわけです。つまりスタンプ削除を願ったのは政府じゃなくて国民だったのですね。

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こちらがLove is Loveスタンプ

インドネシアで同性愛は違法でこそないものの、国民のほとんどがイスラム教徒の同国では、コーランの教えに反する同性愛に対する世間の目は厳しく、LGBTの存在はまだまだ社会に受け入れられていません。2014年の調査では、93%もの人が同性愛は「モラルの面から受け入れ難い」と回答しています。

今年1月末には研究・技術・高等教育相のモハマド・ナシール氏が、大学のLGBTサポートコミュニティの活動を禁止したり、2月初頭には「ゲイ・パーティー」というイベント名に過剰反応した警察がHIV/AIDSの啓発を目的とするセミナーを中止させたりと、最近のインドネシアではLGBTへの過剰とも思える取り締まりが続いています。そこへ今回のLINEスタンプ事件。Coconuts Jakartaの言葉を借りれば、インドネシアは今「LGBTパニック」真っ最中なのです。

LINEインドネシアはユーザーを「不快」にしたことをFacebookで謝罪。「我々はだれもが快適にLINEを楽しめるようにする責任がある。現在この問題を解決すべく努めており、LGBTに関するスタンプすべてをインドネシアのマーケットから削除する」と発表しています。この2つのスタンプは、現在インドネシアのショップでは購入できなくなっているそう。

通信情報省の Ismail Cawidu氏は、メッセージアプリのWhatsAppのLGBT絵文字についても、「LINE同様、削除リクエストをする予定」と語っています。

イスラムの戒律に反するとはいえ、インドネシアにもLGBTの人々は少なからず存在するわけで。彼らを含む国民すべてが生きやすく、おのおの好きなLINEスタンプを使える社会になってほしいものですね。

image by D. Hammonds / shutterstock

source: engadgetCOCONUTS JAKARTAPewResearchCenter

(Aska T.)