NASAの植物学者いわく、火星で初めて育てるといい作物は苺とトマト

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観た後すぐにものすごくジャガイモを食べたくなった人はたくさんいるはず。

火星に取り残された男のサバイバルを描き、大ヒット中の映画「オデッセイ」。主人公があの手この手でジャガイモを栽培し、「I'm the best botanist on the planet(宇宙一の植物学者だ)」と嬉しそうに話すシーンが印象的でした。

映画のなかではジャガイモ以外の選択肢がなかったわけですが、実際に火星ではじめて作物を栽培するとしたら何を育てるべきなのでしょうか? 米Gizmodoでは昨年末、主人公と同じくNASAの宇宙植物学者であるRay Wheeler氏にいろいろ質問してきました。ちなみに彼は昨年も話題になった宇宙レタス栽培プロジェクトに携わっていた経験もあります。

そんな彼は、火星で栽培を行なうとしたらトマトや苺を提案するそうです。その理由は、実際に火星に移住するとなると、まずは小規模な温室で大きく育ちすぎない作物を栽培する可能性が高いため。さらに「オデッセイ」のように何としても食いつながなければいけない状況とは異なり、実際のミッションでは食料おそらく大量の食料を準備していくことになります。主食となるようなジャガイモではなくトマトや苺のように彩りを添えてくれる作物を育てることを推奨するとのこと。

しかし、Wheeler氏はジャガイモも賢い選択だと話しています。比較的シンプルな方法で育てることが可能で炭水化物やタンパク質も豊富。さらにほとんどの種子植物は可食部が40%なのに対して、ジャガイモの可食部はおよそ80%といわれており、とても生産性が高いのもポイントなのだとか。

そんなWheeler氏は先日NASAのウェブサイトで、宇宙でのジャガイモ栽培についての解説を公開。自身がNASAのBiomass Production Chamberで行なったジャガイモ栽培や他の実験を踏まえて、水や光、放射線の問題にどう対処していくかを語ってくれています。映画を観て興味がわいた人はこちらもぜひ。

Ria Misra - Gizmodo US[原文

(Haruka Mukai)