アナタが朝型か夜型はもう遺伝子で決まってる?

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あなたは朝型? 夜型?

DNA解析サービスの会社23andmeが約9万人を対象にDNA調査をおこなったところ、朝型か夜型かというのは遺伝子で決まっているという結果が出たそうです。またその調査によると、夜型の人はうつ病や健康上の問題をより多く抱えるとの結果も。でも、この結果は必ずしも因果関係を意味するとは限らないので注意が必要だそうです。

ネイチャー・コミュニケーションズに掲載されたこの研究は、朝型人間かどうかは、ナルコレプシー(眠気の発作)、長時間のレム睡眠、長めの体内時計などにも影響する15種類の遺伝子的な形質と関連していると強調しています。朝型については、うつ病になりにくいとか、肥満度指数(BMI)が低めでより健康的であるという傾向がある一方、夜型はうつ病や肥満のリスクがより高いという傾向が出ているそうですが、研究チームはそれを立証する証拠があるわけではないと語っています。

23andmeの研究者たちは遺伝子情報の共有に同意した89,283人のDNAを分析。被験者たちには睡眠や傾向に対するアンケートに答えてもらいました。今回の調査は、ゲノム関係では1番大きな研究調査のひとつと言われていて、民間の企業がこのような意味のある科学的な研究をおこなうことも可能だと示したいい例になったようです。この手の研究は、通常ではあまり資金を得ることができないようです。

「この結果により、さまざまな病気などの裏にある遺伝子を見出すことができます。そして我々がお互いにどう違うのかというのを理解するのにつながるといいなと思っています」とメディアに語るのは23andmeの主任研究員David Hindsさん。

WIREDの記事によると、23andmeは睡眠に関連した調査が得意であるため、体内時計に作用する薬を開発しているReset Pharmaceuticalsという会社と最近、契約を結んだそうです。というわけで、この製薬会社は、23andmeの持つユーザー情報に基づいて研究開発をおこなうことができるというわけですね。

今回の研究結果では、朝型の人は年齢や性別に関わらず、肥満度指数(BMI)が低めの傾向が見られました。また、ほとんどの人(56%以上)は自分は「夜型」だと思っているようです。女性と60歳以上の人々は朝型が多かったそうです。朝型の人たちは不眠に悩む傾向が少ないことと、毎晩8時間以上の睡眠が必要な人が多くて、夜型の人たちよりもうつ病に苦しむという傾向が低いこともわかっています。

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もし父親が朝型人間だった場合、その娘は、朝型人間になる可能性が2.4倍高くなり、息子は1.9倍高くなるそうです。そしておもしろいことは、朝型人間は夜型人間と関係を持つことが多いともわかっています。早起きの人たちは不眠症が少なく、夜型の5人に2人が不眠症であるのに比べて、朝型は5人に1人だけなんだそうです。

この研究では、私たちそれぞれの体内時計は生まれ持ったもので、トリクルダウン効果でほかの生物学的・心理的プロセスに影響を及ぼしているのではないかと示唆しています。今回の考察で、私たちの睡眠に対する理解を深め、睡眠障害に悩む人たちのために役立つようになるといいですね。そして、科学者たちがこの研究結果でうつ病と肥満についてさらに研究を進めるきっかけになるかもしれませんね。

そして最後に、この研究結果はユーザーによる自己申告のアンケートによって出したものなので、DNAの分析だけの結果ではないんです。遺伝子のほかにも、環境や社会的要因が睡眠のサイクルに影響しているということですね。

image by Eneas De Troya/Flickr/CC BY-2.0

source: Nature Communications

George Dvorsky - Gizmodo US[原文

(リョウコ)