スマホで大気汚染度をチェック。写真から汚染度を推定するプロジェクト

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よりローカルできめ細かい情報を、手軽に。

大気汚染といえばつい中国を思い出しますが、今はインドやシンガポール、イタリアなどほかのいろいろな国でも問題になっています。空気の汚さというのはぱっと見だけでは判断しにくく、かといって専用のセンサーなどにはかなりコストがかかります。なので空気の汚れ具合は、ある程度大きな地域や時間単位でしか把握できないのが現状です。

そこで、今自分がいる場所の空気がどの程度汚れているかをリアルタイムで把握できるようするプロジェクトが「AirTick」です。New Scientistで、シンガポールの南洋理工大学の研究チームによるそのプロジェクトが紹介されています。

AirTickの考え方はシンプルです。コストや時間のかかる空気センサーをあちこちに置くのではなく、みんながポケットの中に持っているスマートフォンをセンサーにしてしまっては?ということなんです。

仕組みはこうです。カメラで撮った画像に日時と位置情報を付けてAirTickのクラウドにアップロードすると、そのデータは公式の空気汚染度情報とともに機械学習アルゴリズムで処理されます。これで、「こういう画像のときはこれくらいの汚染度」という関連性をアルゴリズムが学習していきます。この学習を重ねることで、画像をアップロードするだけで空気の汚染度を推定できるようになるというわけです。

AirTickの仕組みがうまくできれば、今日子どもを公園に行かせて大丈夫か判断したり、屋外での運動の予定を立てたりがしやすくなりそうです。このアプリのプロトタイプによる実験は去年11月に行なわれ、正式公開は今年中を目指しています。またこの研究内容については、今月米国アリゾナ州で開催される米国人工知能学会で発表される予定です。

source: New Scientist

Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文

(miho)