南極に漂着した氷山のせいでペンギンの群れが絶滅危機

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なんとか救う手立てはないんでしょうか。

南極のコモンウェルス湾に巨大な氷山が漂着したことで、そのあたりの状況が激変してしまいアデリーペンギンが大量に死んでしまうということが起こりました

Antarctic Scienceが発表した研究によると、2010年に漂着した「B09B」と呼ばれるこの氷山の大きさは100平方キロメートル。氷山によって大きく変わってしまった地形は、ペンギンたちの必要な水中のエサを取りに行く道を阻んでしまったんです。そのため今、ペンギンたちはエサを見つけるのになんと60kmという長距離を移動しなければいけなくなってしまいました

ちょうど1世紀前、このあたりには20万羽(調査によるとこの見積は少し多めということですが)のペンギンがいたそうです。氷山が漂着した翌年の2011年に研究者たちが数えた時には1万2832組(約2万羽)に激減。この研究結果の著者によれば、この2年後に戻って数えた時には5,520個の巣しかなく、ペンギンの数はおそらく数千羽くらいだっただろうとのこと。今回の氷山が15万羽を死に追いやった唯一の原因かは不明のようですが、氷山によってエサが捕りづらくなったことが一要因であることは確かです。

漂着した巨大な氷山は、アデリーペンギンたちのコロニーへの経路を遮断し、食べ物を得るまでの移動距離が非常に長くなってしまった。またその氷山は、他の環境パラメータよりも大きくペンギンの繁殖活動やヒナの発育に影響を与えている(Dugger et al. 2014)。ペンギンたちは海氷の亀裂を利用して上手にヒナを育てていたが、その一方で、ペアのどちらか1羽あるいは2羽ともが60kmもの道のりで失敗している(Dugger et al. 2014)。

研究チームによると、この氷山がどこかへ移動するか破壊されない限り、20年以内にペンギンの群れは全滅してしまうだろうとのことです。あんなに短い足で60km歩かなきゃいけないなんて涙がでます。自然の摂理なんでしょうが、なんとかならないんでしょうか。

image by axily

source: Antarctic ScienceTime

Andrew Liptak - Gizmodo US[原文

(リョウコ)