ローマ法王、ジカ熱流行地域では避妊を容認

ローマ法王、ジカ熱流行地域では避妊を容認 1

さすがのカトリック教会もスタンスを変えなきゃいけないほど、ジカ熱の広がりには困っているみたいです。

先日ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王は、ジカ熱のウィルスに感染した女性が避妊具を使用することはアリかもしれないと発言しました。同時に、バチカンの「中絶は、絶対的な悪」というスタンスについては、崩れないものと繰り返しました。

この法王のコメントは、キューバとメキシコに訪問後のローマへ帰る飛行機内で出されたもの。直接的に避妊を容認すると言ったわけではありませんが、これは避妊を厳しく禁止するカトリック教会の教えに反するものです

2世紀以来、カトリック教徒はすべての性行為は楽しむためではなく「結合的」であり「生殖的」でなければならないとし、人為的な避妊に反対してきました。でもバチカンは1960年代後半に、特別な場合の避妊に関してはスタンスを少し緩めた経緯があるんです。

フランシスコ法王は、中絶とは違って「避妊は絶対的な悪ではない」とし、特別な状況においては「それほど悪ではない」と発言。4代前の法王パウロ6世が、性暴力から身を守るために、アフリカで活動するカトリック修道女が避妊ピルを使用することを認めた例があると説明しました。これは、1960年代から1970年代にかけてベルギー領コンゴで起きていた紛争時のできごと思われます。

フランシスコ法王は、たとえジカ熱の影響を含む先天的な障害が赤ちゃんに見つかった場合であろうと、いかなる場合もバチカンは中絶を絶対に容認しないと繰り返しました。中絶は「罪」であり、「1人を救うための他の1人を殺すこと。それはマフィアがやること」と話したそうです。

カトリック教会は、ジカ熱の流行に直面しても、中絶に対する姿勢を変えることはないと明言しています。「この危機的な状況で、中絶や妊娠中絶薬の需要が増えるかもしれませんが、それは子供1人の命を断ち切るだけで、根本的な解決ではない」とバチカンは述べています。カトリック教会は明らかに妊娠予防と妊娠中絶を分けて考えているようです。

中絶に対するスタンスは変わりませんが、今回の法王の発言は、避妊と、エイズ防止目的のコンドーム使用に対するバチカンの姿勢に議論を巻き起こしそうです。

source: WSJGuardian

George Dvorsky - Gizmodo US[原文

(リョウコ)