体外受精した受精卵、押した時の弾力で健康状態がわかることが判明

2016.02.26 17:00
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アボカドみたいですね

生理学者Robert Edwardsさんと婦人科医Patrick Steptoeさんが最初に体外受精の赤ちゃんの出産に成功してから35年。これまで世界中で500万人以上の赤ちゃんが体外受精により産み出されてきたそうです。

先日Nature誌に発表されたスタンフォード大学の研究によると、受精して1時間後の胚の弾力性が、生育可能かどうか、健康かどうかの目安になることが分かったそうです。しかも従来の胚盤胞細胞の数を計る方法よりも正確ということで、不妊治療における画期的な進歩につながるかもしれません。

「どの胚が生育可能かどうか分からないために、私達は複数の受精卵を移します、そのためたくさんの双子が生まれることになります。これは新生児死亡リスクの増加につながりますし、母子共に合併症の原因ともなり得ます。」と研究の共著者であるLivia Yanezさんは言います。

そこで研究チームは小さなピペットを使って、受精して1時間が経ったマウスの受精卵に圧力を加えてみたそうです。ピペットの「押し」に対して「跳ね返し」の力が強かった卵はその後、胚盤胞期において奇形となる率が低かったとのこと。このデータを使って、研究者たちはコンピューターモデルを製作。胚盤胞がちゃんと対称に形成され、健康な胚を作り、合併症の無い出産に至るかどうかをこのモデルは90%の正確さで予測することができたそうです。

まず最初にマウスでの実験が行われました。押し返しの力が強い卵から出来た胚をメスのマウスに移したところ、通常の生児出生が達成される確率が従来の体外受精の方法よりも50%高かったそうです。そして人間の受精卵を使って同様に弾力性を測ったところ、なんと90%の正確さで健康な胚盤胞の形成を予測することができたということなんですね。

なぜここまで高い相関関係があるのかについてはまだ明らかではないとのこと。しかし不妊治療に取り組む世界中のカップルにとって朗報であることには間違いありません。


Image: Shutterstock
source: Stanford University

Bryan Lufkin - Gizmodo US[原文
(塚本 紺)

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