虫が飛ぶように海中を浮遊するカタツムリ風生物「シーバタフライ」(動画付き)

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日本ではカメガイなどと呼ばれるこちらの生物・シーバタフライ(sea butterfly)。一見カタツムリのように見えるのですが、海の底を這うことはせずに海中を浮遊するそうです。その浮遊の仕方がジョージア工科大学によってJournal of Experimental Biologyに発表されました

下の動画を見てもらえるとわかるのですが、カタツムリがひっくり返って、足の部分を羽のようにパタパタと羽ばたかせているように見えます。シーバタフライは翼足類と呼ばれることもあるのですが、納得です。

これ、実は正確に言うとパタパタとただ羽ばたいているように見えて、「羽」部分の先端が8の字風な動きをしているのがわかりますか?これがハエなど小型の昆虫と同じ飛行法なんだそうです。頭(なのかわからないですが)の上まで羽(というか足ですが)を持ち上げた後、振り下ろして水を押すのではなく、頭の上で足をそれぞれから引き離した時にできる渦の吸引力を利用して浮いているとのこと。

昆虫と巻貝は進化のかなり早い段階で枝分かれしました。それでも大気と海中と異なる環境で同じ移動方法を進化させたというのは感心ですね。この研究の意義について共著者であるDavid Murphyさんは次のように述べています

飛行中の昆虫の周りの流れを実際に計るということはこれまでできていませんでした。それはなかなか達成されない、この研究分野における究極の目標のようなものでもあったのです。シーバタフライが名誉昆虫であるということで非常に驚いています。

ハエの高度に洗練された運動性能は新たなテクノロジーの可能性を秘めているということもあり、多くの科学者が研究を行っているとのこと。そのメカニズムについての研究が海の中の生物で進むとは面白いですね。

Top Image: PLoS ONE Video: The Company of Biologists

source: Journal of Experimental Biology, Bizarre Snail That Swims Like a Flying Insect

Esther Inglis-Arkell - Gizmodo US[原文

(塚本 紺)