iPhoneロック解除問題にジョン・マカフィー参戦「俺が解読してやる!」

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意外と斜め上…でもない?

アップルがFBIから銃乱射事件の容疑者のiPhoneのロック解除を命じられ、拒否していることが議論の的になっています。アップルのティム・クックCEOが出した声明によると、FBIは「いくつかの重要なセキュリティ機能を迂回する新たなバージョンのiPhone用OS」を作ることを要請しており、クック氏はそれがバックドアになると指摘、従うわけにはいかないと訴えているのです。

ただその銃乱射事件とは2015年12月に米国カリフォルニア州サンバーナーディーノで起きたもので、14人が殺害されています。犯人はFacebookなどでISIS(イスラム国)への忠誠を誓っており、FBIではテロ事件として扱っています。犯人は銃撃戦の中で射殺されましたが、iPhoneに入ったデータを分析できれば、この犯人への協力者やテロリスト予備軍の発見につながるかもしれません。どうしたものか…。

そこに参戦したのが、セキュリティソフトのマカフィーを作ったジョン・マカフィー。Business Insiderへの寄稿記事で、FBIに対し「サンバーナーディーノのiPhone、俺がタダで解読してやる」と提案したのです。厳密にはジョン・マカフィーだけでなく、彼が認めたハッカー数人のなかまたちがいるようで、所要期間は3週間と言っています。そして、もし解読できなければ「ニール・カヴート司会のTV番組の中で靴を食ってやる」とまで言い切る自信です。

ジョン・マカフィーといえば、殺人容疑をかけられたり突然マカフィー(ソフトの方)のアンインストール方法を指南し始めたり、最近では大統領選に立候補したりとお騒がせな人物で、またまた~と流してしまいそうになります。でも今回の彼の提案は、考えてみれば意外とまっとうなのかもしれません。というのは、アップルがFBIの要求するバックドアを作ったら、クック氏が強く懸念するように、このサンバーナーディーノの事件以外でも使われてしまう可能性があります。でもマカフィー氏のような第三者がiPhoneを何らかの方法でアンロックするだけなら、アップルやユーザーが対策を取れば穴をふさぐことができるはずです。

ただしFBIがこの提案を受けるかどうかはわかりません。またもし受けたとしても、本当にマカフィーの言うようにiPhoneをアンロックできるのかどうかも不明です。

iPhoneロック解除問題では「犯罪捜査のためにプライバシーを犠牲にしていいのか」という点が問われています。マカフィーの提案がどうなるかも含めて、今後の動向を見守っていきたいです。

source: Arstechnica

(miho)