WHOがジカ熱で緊急事態宣言。小頭症パニックのブラジルで中絶是認の署名も

WHOがジカ熱で緊急事態宣言。小頭症パニックのブラジルで中絶是認の署名も 1

なんかエルサルバドルでは2018年まで妊娠を見合わせろ!と全国民に呼びかけてるそうですよ? そんなことできるんかいな…南米で…。

小頭症との因果関係が不詳のまま、恐怖だけがひとり歩きしている感もあるジカ熱。中絶が違法のブラジルでは、ジカウイルス患者に特別に中絶を認めるよう最高裁に求める署名運動が、大学の先生たちの音頭で始まりました

ジカ熱が猛威を振るうブラジルでは昨年、例年より桁違いに多い3,500人もの小頭症の症例が確認されています。ジカ熱はブラジル以外にも23の国・地域に広まっており、今年1年間で300万人から400万人もの感染が見込まれるということで、WHOは「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」を発令して注意を呼びかけています。

ブラジルでは中絶は違法です。例外的に認められるのは、①妊婦の命に危険がおよぶ場合、②レイプによる妊娠の場合だけ。2012年には③無脳症胎児の中絶も認められたので、その流れで小頭症など先天性脳疾患の赤ちゃんが生まれる危険が高い、ジカウイルス患者にも例外的に認めてくれないかと働きかけているのです。

署名運動の発起人は弁護士、市民運動家、科学者のグループで、2カ月以内には最高裁に提出する構え。ジカウイルスを媒介する蚊の駆除を政府が怠けたからこんなことになったとし、「政府の失策のツケを女性に回すべきではない」と主張しています。代表のブラジリア大学デボラ・ディニス法学部教授はBBCにこう語っていますよ。「ブラジルでは中絶と生殖選択権も社会階級差抜きに語れない。金持ちの女性は合法・違法を問わず安全な中絶を受けられるが、貧しい女性は闇市場に頼るか妊娠を続けるしかできない」。

福祉負担のこともありますし。リオ五輪のこともありますし。カトリック国のブラジルですら中絶を語らなければならないほど、事態は深刻だということですね。

ジカ熱と小頭症の関連性には未解明の部分も多いんですが、胎児に影響が出るのは妊娠三ヶ月の初期段階とされます。また、過去に一度でもジカ熱にかかったことがある妊婦さんは大丈夫で、先天性脳疾患の子が生まれるリスクはないとのことです。

source: BBC

George Dvorsky - Gizmodo US[原文

(satomi)