恐竜絶滅の謎、解明なるか。6500万年前の隕石衝突跡に科学者たちが初めて降り立つ

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地球最大の謎の1つ。

遡ること6500万年。それまで栄華を誇っていた恐竜たちが絶滅しました。その原因はいまだ不明ながら、説の1つとして有力なのが隕石の衝突。広島に落とされた原爆の10億倍ものエネルギーがあったといわれる隕石は、メキシコのユカタン半島にその巨大な爪痕を残しています。

そしてこの度、その「チクシュルーブ・クレーター」に、科学者たちが調査に乗り込むことが決まったそうです。

これだけ重要な場所であるにも関わらず、科学者たちが降り立つのは初めてのこと。理由はここが石油工業に関係していたからですが、昨年、テキサス大学オースティン校の研究チームに対し、この地の掘削計画として約11億円の研究費用が与えられました。彼らは、先端にダイヤモンドを施したドリルにより、海底1.5kmを掘削するプロジェクトにこぎつけたのです。

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Science Newsによると、研究チームは、クレーターの周囲を取り囲むように山状になっている、通称「ピークリング」と呼ばれる地域を掘削する予定。ピークリングがどうしてこのような形になったのか、どうやって形成されたのかはまだ明らかになっていないのです。

また、発掘によって得られるサンプルや微生物の化石から、恐竜絶滅後の生命はどのように発展を遂げたのかの解明も期待されています。

そして何よりも大きな謎が、巨大な隕石が衝突した際、地球に一体何が起こったのかです。あれほど強靭な恐竜たちが跡形もなく絶滅してしまうほどの隕石衝突は、その後の地球にどんな影響をもたらしたのか。

最近の研究では、その強烈な衝撃により、地球上のありとあらゆる火山が影響を受け、50万年に渡り爆発を続けたのではないかという説、それに、隕石衝突の衝撃により巨大な地震と津波が発生したのではないかなどの説があります。

今回の調査は、はたしてこれらを解き明かしてくれるのでしょうか。調査開始は4月1日を予定しています。

image by NASA Goddard Spaceflight Center/Flickr, Wikipedia

source: Science News

Maddie Stone - Gizmodo US[原文

(渡邊徹則)