スマートシティを生みだすグーグルの会社「Sidewalk Labs」、少しずつ事業を展開しています

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都市をスマートに。

グーグルの親会社となったAlphabet、その子会社の一つであるSidewalk Labsがまた大規模なプロジェクトを開始するようです。

Flow」という名のこのプロジェクトは、街中にセンサーを設置して街の交通状況のデータを収集し分析するプラットフォームを作るプロジェクト。米国運輸省とSidewalk Labsがタッグを組み、米国政府のスポンサーのもと行なわれるスマートシティ・チャレンジの一環となるようです。

現在サンフランシスコやポートランド、オースティンを含む7都市がスマートシティの最終候補として挙げられています。このうち1つの都市がスマートシティとして選ばれ、5000万ドル(約56億円)を受け取り人々の移動手段を変革させるプロジェクトに取り組むことになります。

スマートシティ・チャレンジ...すごい面白そうなプロジェクトですよね。その一部であるFlowがセンサーを使ってデータ収集をするというのも納得です。

電車なりバスなりタクシーなり、とにかく移動の手段を改善してほしい!と思っている人はどの都市にもたくさんいると思います。より良い交通状況を作るためにはまず何をしないといけないか? まずデータ収集なんですね。

Sidewalk Labsはニューヨークの街中に無料Wi-Fiステーションを設置するプロジェクト、「LinkNYC」にも関わっています。ニューヨークを訪れたことがある人は道の端にドカンと建てられたタッチパネル・デバイスを見たことがあるかもしれません。スマートシティ・チャレンジではLinkNYCのようなデバイスにセンサーも組み合わせるようです。

センサーを使ってFlowでは道を歩く歩行者の数からバスの頻度まであらゆる情報を集めます。グーグルによって買収されたGPSナビゲーションシステム、「Waze」からもデータを取得するそう。リアルタイムの情報分析も組み合わせることで公共交通機関のルートの改善、渋滞の解消などが期待されます。さらに自動車・タクシー相乗りサービスのスタートアップとも効率的にコラボレーションができるようになるとか。

Anthony Fox運輸省長官によると、Flowは特に公共交通機関に頼っている低所得者マイノリティ層をターゲットにしているとのこと。「情報格差を取り除いてくれるスマートテクノロジーやコンセプトを活用し、雇用への結びつけを強化し、物理的なアクセス障害を取り除くことで、私たちは全国規模でコミュニティーを強くすることができます」と電話で答えてくれました。

Sidewalk LabsのCEOであるDan Doctoroff氏によるとFlowはLinkNYCのような路上スマートステーションを使って情報を集めるだけでなく、スマートフォンを持っていない人々に交通情報を提供することが目的であると述べています。

集められた情報を使って、自転車シェアステーションの状況を知らせたり駐車スペースの空き状況を教えてくれるアプリを開発することも念頭にあるそうです。

ワシントンD.C.では地下鉄の29時間シャットダウンが起き、サンフランシスコの高速鉄道BARTのソーシャルメディア担当がお決まりの定形メッセージを飛び越えてクレーマーたちに問題の根深さを教育したり、と都市のインフラに関して深刻なニュースが続いています。

スマートシティ・チャレンジはそんな中で希望の光になっています。

source: Sidewalk Labs

Alissa Walker - Gizmodo US[原文

(塚本 紺)