AlphaGoショックの韓国、大統領自ら国を挙げてAI開発に取り組むと発表

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官主導がどのような影響を及ぼすのでしょうか。

AlphaGo李セドル九段囲碁頂上対決は、4勝1敗でAlphaGoの勝利に終わりましたが、この結果を受けセドル氏の母国韓国では、国を挙げてAI開発に取り組むと宣言しました。

韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は先週、2020年までにおよそ960億円を、AI開発に計上すると発表。投資先には、サムスンLG、そしてLINEの親会社であるNaverなど、韓国の名だたる企業が並びます。

朴大統領はあわせて「李九段の敗戦は残念なものだった。しかし、手遅れにならないうちにAIの研究を本格化する必要性を教えてくれたという意味では、幸運だったともいえる」とのコメントも残しています。

同国の素早い対応に対し、しかし冷ややかな目で見る関係者もいるようです。

とある韓国の大学関係者は、匿名を条件に「政府が大学ではなく、企業に多くの資金を投入するのは非常に残念です」とNatureに語りました。同氏は「たしかに、企業はアプリや多少のプロダクトは作れるだろうが、政府はもっと基礎研究に目を向けてほしい」とも話しています。

「AIは第四次産業革命になりうる」とも語った、朴大統領。まさに国の威信をかけて総力戦となりつつあるAI時代。はたして、これからどんな方向に向かっていくのでしょうか。

image by Profit_Image / Shutterstock.com

source: Nature

Sophie Kleeman - Gizmodo US[原文

(渡邊徹則)