店内でスマホやタブレットの使用はお断り!な本屋がロンドンにできるらしい

「あの本のタイトルなんだっけ?」を検索できないのはちょっと辛いかも。

ロンドンにWi-Fiもなし、スマホやタブレットの使用はお断りな本屋がオープン予定です。「Libreria」と名づけられたこのお店は、情報過多の時代における休息所となりうるのでしょうか?

Libreriaを完全にデジタル・フリーな場所にした理由について、オーナーのRohan Silva氏はGuardianのインタビューで次のように説明し、デバイスと離れる時間の大切さを強調してます。

EメールだけじゃなくWhatsapp、Instagram、TwitterにSlackなどのメッセージアプリから届く大量のメッセージを、わたしたちは1日中浴びつづけています。1日中スクリーンの前にいること、デジタルなテクノロジーに浸かりつづけることが、クリエイティビティや幸福にとってマイナスに作用する。これはすでに沢山の人が気づき始めていることです。

わたしたちが情報過多の時代に生きていることは否定しませんが、ちょっと落ちついて相対的に考えてみることが必要な気がします。例えばGuardianに掲載された写真のなかで、Silva氏は大量の言葉が印刷された紙の束に囲まれているわけです。これだって情報過多といえるかもしれません。

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写真のなかでどれだけの情報過多が起きているのかを表してみました

1972年に制作されたドキュメンタリー「Future Shock(未来の衝撃)」では大量の本が出版されることによる知識の洪水が指摘されています。

このドキュメンタリーは未来学者のアルビン・トフラー氏が1970年に出版した同名の著書「Future Shock(未来の衝撃)」にもとづいたもの。本が積まれた店内の映像をバックに、オーソン・ウェルズによるナレーションが流れます。

テクノロジーは知識を餌に成長をつづけ、知識は異常なスピードで拡大しつづけています。世界中で1日数千、毎月3万を超える本が出版され、その数は1年で365,000冊にものぼります。

デバイスから大量の情報が流れてくるのが当たり前になったことについて、人々が圧倒されるのもわかります。でも、わたしたちは常にオンラインである必要はないし、ときにはインターネットから離れて本屋でのんびりすることも選択できますよね?

でも、情報過多から自分を守る方法はけっして隔離した洞窟で過ごすことだけではないはずです。すさまじい速度で変容する社会をふと恐ろしく感じることもあるかもしれませんが、いつだって人間はそんな気持ちを抱えて社会を発展させてきたのかもしれません。

それに先ほどの例からもわかるように、ひとことで「情報過多」といっても、どんな状態を指すのかは時代によって変化するわけです。紙の本が大量に印刷されることによる「情報過多」を興味深く感じるのと同じように、きっとわたしたちの孫世代はデバイスの普及にともなう「情報過多」を面白おかしく感じるはずなんです。

image by Gif via YouTube by Andrew Liszewski

source:Guardian

Matt Novak - Gizmodo US [原文]

(Haruka Mukai)