“農”ある鷹は爪を隠す? ヤンマーが作る船を見に行ったよ

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7413cc・495馬力の全力加速。掛け値なしに身体が震えました。

Googleで「ヤンマー」と検索すると、「ヤンマー 漁船」「ヤンマー ボート」といった関連検索キーワードが表示されるくらい、オンラインの世界にはヤンマー×海の情報が多々あります。

でも僕らの意識しているヤンマーといえば、農業機械メーカーとしてのイメージが強くありませんか? ヤン坊マー坊天気予報でも、漁船をモチーフにしたオープニングアニメがあったというのに。

スタイリッシュすぎるトラクターYTシリーズだけではなく、奥山清行さんがデザインしたコンセプトボート「X39 EXPRESS CRUISER(※)」も発表しているヤンマーは、プレジャーボートやフィッシングボートの分野でも、強い存在感があるんですよ。

※コンセプトボート X39 EXPRESS CRUISERは非売品です。

海のヤンマーを体験しに行こう!

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百聞は一見にしかず! ギズモード取材班は、兵庫県芦屋市にある芦屋マリーナに行ってきました。

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この日は生憎の雨。そんなどんよりとした雰囲気を吹き飛ばして、我々を迎えてくれたのが、このEX38! 2015年にリリースされたばかりの、最新型フィッシングクルーザーです!

ここに住みたい! お値段も一軒家くらいだし

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全長12.39m、全幅3.4mの38フィート級に7413cc 495馬力のディーゼルターボチャージャーエンジン6CXBS-GTを搭載。フィッシング時の快適性と移住性を両立させたモデルです。小さいように見える? いやいや。これがドでかいんですよ! 陸で保管されているところを見ると圧倒されます。

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最大搭載人員は12名。ベースモデルのメーカー希望小売価格は2967万4800円! おうち、買えますね。さすがにこのクラスのお買い物となると、どんなに生活に余裕のある方でも奥様の理解が必要とのこと。いくら海釣りの魅力を語っても、「で、私がくつろげる場所はどこ?」となるそうです。そうなんです。キャビン内のクオリティが重要視されるのです。

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そこでEX38は、フィッシング目的のボートでありながら、クルーザーとしても使えるインテリアにしたのがポイント。

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デッドスペースをことごとく収納スペースにしたレイアウトで、釣り竿や濡れた長靴をキャビン内に保管できますし、

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船のベッドルーム、バウバースは最高で大人3人が足を伸ばして寝られるほど広々! しかも大人が立って歩いてアクセスできるほど、天井の高さに余裕があります。

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もちろんシート下は収納スペース。奥様&子供用のグッズも多数積載できます。他にも縦型のロッカーやバックレスト内にも収納があります。

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レストルームだってこのとおり! 内見に来られたとき、奥様方はまず最初にココをチェックするのだとか。いや、大事です。水回りの清潔感は重要です。

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男子的に欠かせないコックピットは意外にもシンプルです。中央にあるハンドルを囲むように、そしてどれも手が届きやすい位置にコントローラが並んでいます。船の操作って、カンタンなのでしょうか?免許取るのって難しい?とヤンマーの方に聞いたら「自動車の免許よりカンタンですよ」だって!

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視認性の高い5連アナログメーターにデジタルメーターの組み合わせが、気分を奮い立たせますね!

なおダッシュボードの上にあるモニターは現地オプションの魚群探知機&GPS。ほかにもデッキウォッシャー、ロングベンチシート、マリンエアコンなどのさまざまなオプションがあります。注文住宅のように、オーナーの要望に応えながら各部をカスタマイズするそうです。

オプションの中ですっごいな!と思ったのが船首・船尾に装着したサイドスラスター。まるで大型客船のように、平行移動して離岸&着岸! その場での回転もカンタン。狭いマリーナの中でも自由に動かせます。

ここからは、充実の船内の様子を360°画像でどうぞ!

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キャビン

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バウバース

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レストルーム

巨大なエンジンを支配下に置いているという、濃密なドライビングプレジャ-

陸上保管されていたEX38を海に浮かべ、さあ出航です! 

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ボートとは思えないほどキャビン内は静か。エンジンはキャビン真下にありますが、防振エンジンマウントを採用し、二重構造の床面にブ厚い吸音材を貼り込み、さらに大容量のマフラーを装備することで会話の邪魔にならない低騒音を実現しています。

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法律上問題のない海域に着いた途端、「さあ、運転してみてください」と言われたので、おそるおそるハンドルとスロットルレバーを握ってみたのですが...。

スロットルレバーを押し込むと、6CXBS-GTの唸りが全身を覆い尽くします。そして、海という抵抗値の高いコースながら、大トルク大パワーでぐんぐんと加速! 実際のスピードは50~60km/hくらいとのことでしたが、エンジンの振動と咆吼がそれ以上のスピードを感じさせます。またパワーステアリングが効いていて、ハンドル操作が軽快!

現地オプションの自動運転クルーズ機能を使えば、画面上で指定した場所まで自動的に舵を切ってくれます。逆航跡機能を使えば、帰り道も自動運転でOK。無駄な動きがなくスムースに走ってくれるから燃費もいい。しかも主に大型船はAIS情報により画面上にも表示されるので、衝突の危険性も低いんです。

モーターサイクルや車はもちろん、サイドカーもスノーモービルも、2馬力の船外機を使ったボートも体験してきました。しかし、EX38の乗り味は、今までの乗り物体験をすべて吹っ飛ばすくらいに圧倒的。これ、一度体験してしまうとヤバいです。陸に戻れなくなるかも...。うーん、3000万円コースかー。宝くじ、買いにいかなくちゃ。

ヤンマー造船・掘井さんに聞く、「海」のヤンマー

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「大学時代、ヨットにのっていたんですよ」というヤンマー造船株式会社取締役掘井正信さん。掘井さんは、ヤンマーといえば海という印象をもともと抱いていたそうです。

「ヤンマーは、プレジャーフィッシングボートが中心です。いわゆるクルーザーとは違って、航走性能を重視しています。EX38はクルーザー的な使い方もできるようにと開発しましたが、実はヒミツがあるんですよ。38フィートなんですけど、実際には40フィート級のボートに匹敵する航走性能があるんです」

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そのヒミツとは、舳先のデザイン。ボートは長く、細いスタイルにすると航走性能を高めることができますが、EX38は舳先のラインを垂直くらいにまですることで、水に入っている部分を長くとり、凌波性も高速性能も向上させることができたそうです。

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ボートの舳先というと、梅田にある本社ビルのデザインも船の舳先をイメージしたとのこと。このあたりにも、ヤンマーグループの海に対するこだわりがわかります。

「アフトデッキ(後ろ側のデッキ)の縁(ゲート)は、カジキのような大きな魚を釣ったときにも楽にデッキに取り込めるようにしています。また船尾につけるトランザムステップというオプションがあるのですが、これを装備すると海へのアクセスがしやすくなるのと同時に、接岸時に女性や子供でも乗船しやすいんですよ」

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アクティブなプレジャーツールとしての、ボート。高価格帯のアイテムですが、純粋な釣り人からの需要もあるそうです。

「お客さんの中には軽トラでマリーナにやってきて、プレジャーボートで釣りをしている方もいるんですよ。軽トラでくるという段階で、本気ですよね」

日本におけるヤンマーのイメージは、農のヤンマーです。しかし海運やマリンスポーツ市場が活性化している諸外国では、海のヤンマーというイメージが強烈だそうです。

「世界最高峰のヨットレース・アメリカスカップで、オラクルチームUSAのオフィシャルテクニカルパートナーになっています。前大会と今大会(2017年開催)、2回連続でチームの伴走艇にディーゼルエンジンとドライブシステムを提供します」

ヤンマーのスポンサーシップというとセレッソ大阪、マンチェスター・ユナイテッド、ニューヨーク・レッドブルズといったサッカーに向いているかと思いきや、マリンスポーツ市場を支える重要なポジションにも就いているとは!

「歴史も長いです。ヤンマーグループ全体としては100年ですが、1925年(大正14年)から漁船用のエンジンを作ってきましたから」

当時のエンジンは、ガソリンエンジン。そして1933年(昭和8年)に世界で初めてディーゼルエンジンの小型実用化に成功、その後、舶用ディーゼルエンジンも手がけていきます。マリンレジャー市場へは1980年に進出。1985年には世界初のディーゼル船外機を発売しました。

そして、いままでに5万隻を超える小型船を作ってきたヤンマー造船。小型とはいっても、最大で55フィート(約16.5m)のFRPの船を多数製造できる生産力に驚きます。なお、メンテナンスを含むサポートの厚さを含めて、ヤンマーのボートの魅力としているので、ディーラーがない場所では販売していないとのことです。

農と海、ヤンマーが持つ共通の思想とは

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近年のヤンマーといえば、デザインワークに注力するとともに、新たな農業ビジネスモデルの研究施設・ヤンマーバイオイノベーションセンターを設立するなど、メーカーとしてモノを売るだけではなく、モノを使う人の生活も考えるべく、コトの開発も行っています。

これ、実は海分野でも実践しているってご存じでしたか? すみません僕は知りませんでした。

大分県にある栽培漁業の研究開発施設ヤンマーマリンファームが設立されたのは1988年のこと。アサリやカキといった、2枚貝の種苗(稚貝)を大量培養して市場に供給したり、採算性のよい次世代養殖ビジネスの開発にも取り組んでいます。

農のヤンマーにも、海のヤンマーにも共通するのは「育てる」という思想。プレジャーボートにおいても展示や試乗を精力的に行っています。もしもあなたが海の男になってみたいと願うのであれば、ヤンマーの戸をたたいてみてはいかがでしょうか。

source: ヤンマー株式会社ヤンマー舶用システム株式会社ヤンマー造船株式会社

(執筆:武者良太/撮影:小原啓樹)