微生物が持つべん毛モーター、その姿が初めて詳細まで捉えられました

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べん毛...響きが良いですよね。

大腸菌の拡大写真、見たことありますか? カプセルみたいなバクテリア細い毛が生えていますよね。大腸菌にかぎらず、多くのバクテリアがべん毛と言われる細長い繊維を動かして動きます。べん毛の根本にはモーターのような仕組みがついており、それがべん毛が動かしているそうです。そう、細菌たちにはモーターがついているんです。

上の画像はインペリアル・カレッジ・ロンドンの研究者たちによって電子顕微鏡で初めて高画質でそのべん毛モーターを捉えたもの。New Scientistのレポートによると、研究ではサンプルを急速凍結させることで構造を維持したまま立体構造を解析する電子クライオトモグラフィーという方法がとられたそうです。
人間がつくるモーターと構造が似ていてビックリですよね...バクテリアが違うとモーターの構造も少し違っていることが画像から分かります。しかし、どのモーターも輪っかの構造が積み重なっているところは同じですね。これが回転を生むことで、べん毛がプロペラのように推進力を作り出すわけです。

サイズはバクテリアによってまちまち。下の輪っかの部分が大きかったり輪っかの数が多いほど前進する力があることもわかっています。例えばカンピロバクターという食中毒や胃腸炎の原因となるバクテリアはサルモネラの二倍もの輪っか構造を持っているそうです。それによってお腹の中をサルモネラよりも素早く活発に動けると。
上の画像だけ見ているとミニ四駆の部品にしか見えないですよ...。


source: PNAS via New Scientist

Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文

(塚本 紺)