自然に優しいはずが…ヤギによる除草、臭いと苦情殺到で打ち切り

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可愛くエコな計らいのはずが…。

広大な庭園の芝生を、芝刈り機で管理するよりも、ヤギさんを放し飼いにして除草してもらいましょう! そんな企画が注目を集めていますよね。でも、現実はよいことばかりでもないみたいです。

米国オレゴン州の州都セーラム(Salem)には、多くの市民の憩いの場であるMinto-Brown Island Parkという美しい公園があります。とはいえ、大きな公園の維持管理には、芝刈り業者を雇って、雑草の駆除に多大の労力と時間を費やすことも求められるんですよね。そこで、粋なアイデアとして、昨年10月より、Yoder Goat Rentalsの協力を仰ぎ、75匹のヤギを公園内に放ちながら、除草作業を進めるパイロットプロジェクトがスタートしました。

いきなり公園のなかで、メェーメェーと鳴くキュートなヤギが各所に現われたのを見て、子どもたちを始め、訪れた市民は大喜び。おまけに機械の力を借りず、自然に動物が雑草を食べて、公園のメンテナンスが進むとだけあって、当初大好評だったのですが〜。

このほどスタートから4カ月が経過したところで、セーラム市議会にプロジェクトの結果報告が行なわれ、早々と打ち切りが発表されたそうですよ。同プロジェクトの6週間のコスト2万719ドル。このなかには、ヤギ75匹のレンタル費用に加え、放し飼いにしたヤギを現場で飼育管理するヤギ飼いの人件費や、放牧エリアを囲う新しい柵の設置料金などが含まれています。でも、同じエリアを、業者に頼んで芝刈り機でメンテナンスしてもらったら、総額は3,370ドルで済むんだとか。

たとえコストが少々高くなったとしても、それがエコで成功裏に終わったプロジェクトならば、まだ評価されたことでしょう。ところが、公園内に放たれたヤギは、ただ雑草だけを食べるにとどまらず、公園に植えられた貴重な植物まで見境なく食い荒らしてしまい、現在やや園内は荒れ果ててしまったようです。おまけに、食べては糞をし、そこかしこに糞をまき散らしていくものですから、公園は異臭を放つようになり、ついに来園者が減って、市民の足は遠ざかってしまう始末!

ヤギを今後一切使用しないと報告したわけではない。ヤギは特別なツールになり得ると考えてはいる。人間や芝刈り機による作業が容易でない傾斜地や丘など、ヤギこそが優れた働きのできる場所は存在する。よって、永久に打ち切るとは述べていない。しかしながら、今回のようなプロジェクトで、コストに見合った成果は得られなかった。

当初の注目とは裏腹に、残念な結果に終わったことを報告した市職員のMark Becktelマネージャーは、このように言葉を選びつつコメントしました。ヤギをレンタル提供したYoder Goat Rentalsは、ほかのプロジェクトでは、もっとうまくいったとご不満な様子です。きっとヤギたちにとっては、なんら悪いことをしたなんて意識はなく、公園内で楽しく食べ回っていただけなんでしょうけど、現代社会では簡単に受け入れてもらえないこともいろいろあるのかもしれませんね。

Ria Misra - Gizmodo US[原文

(湯木進悟)