超音速飛行のコンコルドが復活進化…NASAが新たな開発機でのテスト飛行をスタート

超音速飛行のコンコルドが復活進化…NASAが新たな開発機でのテスト飛行をスタート 1

音のスピードよりも静かに飛べる!

2003年に惜しまれつつ飛行を終えたコンコルド。超音速となるマッハのスピードを出す飛行機に乗り、一般人が世界を飛び回れる時代は過去のものとなってしまいました。特別に安全上の問題があったというよりは、時速1,234.8kmの音速を超えて飛行するときに発せられる大騒音が、コンコルド引退の最大原因だったといわれています。ついでに、超音速飛行と引き換えに、とてつもなく効率の悪い燃費も槍玉にあげられていましたよ。

NASAは、より高速で飛行する飛行機の開発と同時に、自然環境に優しく、安全で、静かな飛行を実現することを目指した開発に努めてきた。しかも、その飛行機は、さらなる燃費向上をも視野に入れて設計されている。

このほど、NASAのCharles Bolden長官は、このようにコメントしながら、10年におよぶ「New Aviation Horizons」プロジェクトの成果を発表。とりわけ、同プロジェクトで新たに開発されたQuiet Supersonic Technology(QueSST)技術によって、現在の一般的な飛行機の飛行速度の倍となるマッハ1.4の超音速で飛行しつつも、静かに上空を飛べる飛行機の誕生が目前に迫っていることを明らかにしましたよ。

まずは、同プロジェクト内の「Commercial Supersonic Technology Project」の一環として、Lockheed Martin(ロッキード・マーチン)の開発チームへ2000万ドル(約22億円)を超える予算を割き、実物スケールの半分のサイズでテスト機を製造する計画が公表されています。今後17カ月の間、実際にテスト機を各地で飛ばしつつ、QueSSTによる静かな超音速飛行の実証を進めるLow Boom Flight Demonstration(LBFD)フェーズのテストを開始。将来的には、早ければ2019年中にも、完成機を送り出したいプランなんだとか。

ちなみに、人類が音速の壁を破って飛行したのは、いまから約70年も前に「Bell X-1」が記録を打ち立てたときにまで遡ります。そこから長い年月を経て、ついに地球環境に優しく超音速飛行を実現する道が開かれました。あの特徴的な機体デザインのコンコルドが、NASAの力で、どんなふうに再び一般旅行客の空の便として復活してくるのか、今後の展開が楽しみなところですよね〜。

source: NASA via The Guardian

Darren Orf - Gizmodo US[原文

(湯木進悟)