文字通り崖っぷちの老人ホーム。崖が崩れてさらに崖っぷちです

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こちらの写真のCheval Roc Nursing and Residential Home、先月イギリス海峡のジャージー島にオープンした老人ホームなんです。崖がヤバイですよね。

オープンした時に既に30mほどの高さの海岸線の崖の上に建てられていたのですが、そのあと豪雨がこの地域を襲った結果、崖の大部分が崩れてしまいさらに崖っぷちになってしまったようです。

しかも嵐が襲ったのは入居者が入り始めて1週間くらいだったそうなんです。そう、この老人ホーム新築なんです。嵐は時速120kmのかなり強力なものだったようで、このような姿になってしまったとのこと。崖が崩れる前はこんな感じでした。

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Jersey Evening Postによると、がけ崩れによる怪我人はいなかったそうです。しかし崩れた場所に近い3つの部屋は立ち入り禁止となっているとのこと。現在ホームには10人が住んでおり、残った崖が安全かどうかをエンジニアが測っている間も滞在が許されているそうですが...

とりあえず建物の構造には影響は無いということは分かっているそうです。しかし当然「崖を補強するためにさらなる作業が必要となるかもしれない」とのこと。うーん、まぁ、そうでしょうね。

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しかしこの写真を見たら私のような素人でも「なんでここに建てたのかな?」と思うわけです。地質学者であるDave PetleyさんもAGU Landslide Blogで同じような疑問を表明しています。なんでこの場所での開発が許されたんだ?と。

どうも開発業者は前任の開発計画責任者からは構造的欠陥の可能性があると警告を受けていたようなんですね。それでも建築は進められたと...そして入居して1週間後に嵐。

ウィキペディアで説明されているジャージー島の地形を示しつつ、地質学者のPetleyさんは次のように述べています。

この坂の部分の形態は、ここの傾斜が極めて活動的であったことを示しています。(問題の崖に含まれている黄土は)侵食に耐えられることを期待できるような素材ではありません。

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なぜこんなプロジェクトが実行されたのか不思議になりますが、とにかく急いで入居者の安全を確保して欲しいものです。

私たちはこれを反面教師に、柔らかい崖の上には家を建てないようにしましょう。

images by Chris Brookes Aerial Photography、Jersey Evening PostCheval Roc

source: Jersey Evening PostAGU Landslide Blog

George Dvorsky - Gizmodo US[原文

(塚本 紺)