わずか70年で進化? 親指の爪ほどのプラスチックを6週間で完全に分解する細菌が発見される

わずか70年で進化? 親指の爪ほどのプラスチックを6週間で完全に分解する細菌が発見される 1

新たなリサイクル法へとつながれぇっ

慶応大学、京都工芸繊維大学の研究者たちによる発見が科学誌「Science」に発表され、世界中で話題になっていますね。

海洋汚染を筆頭に、さまざまな環境問題の原因となっているペット樹脂。ペットボトルなどに使われるこの素材は長らく自然界では分解されないと信じられてきたのですが、それを分解する細菌が発見されたようです。細菌の名前はイデオネラ・サカイエンシス201-F6。発見された大阪府市にちなんで名付けられたとのこと。

論文によるとこの細菌はプラスチックをテレフタル酸とエチレングリコールに分解してから消化しているそうです。

しかしペットボトルが大量に使われだしたのはわずか70年ほど前のことですよね。それを分解する細菌が発見されたということはこの70年間の間に細菌がプラスチックの存在に適応して進化したということなのでしょうか?それとも前からペットボトルの分解に適した細菌が存在していたということ...?うーん、素人には想像がつきかねますが何にしても素晴らしいニュースですね!

これを聞いた瞬間に誰しも「今すぐ埋め立て地にイデオネラ・サカイエンシス201-F6を放てばいいじゃん!」と思ったと思いますが、論文によると現状ではそれほど効率的ではないよう。イデオネラ・サカイエンシス201-F6さんは増殖のスピードが比較的遅いようで「30℃の環境で6週間かけて親指の爪ほどのサイズのペット樹脂を完全に分解した。」とNew Scientistは論文からレポートしています

分解に使われる二種類の酵素は特定されたようですので、イデオネラ・サカイエンシス201-F6さんそのものを使わなくても新しいリサイクル法が開発されるかもしれないですね。

プラスチックを分解する有機物が発見されたのはこれが初めてではありません。2012年にはポリウレタンを分解すアマゾンのカビが発見されました。画期的な解決策が見つからないゴミ問題ですが、これは嬉しい知らせです。

追記(2016/03/17 0:38): 初出時、記事タイトルを「わずか50年で進化?〜〜」としていましたが、誤りがあったため「わずか70年で進化? 〜〜」と修正しました。

image by Ulrich Mueller/Shutterstock

source: Science via New Scientist

Jamie Condliffe - Gimzodo US[原文

(塚本 紺)