「馬が走る時、全ての足が宙に浮いている瞬間はあるのか」を解決した歴史的映像を現代アニメーションに

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え?馬の足ってどれかは地面についてるでしょ?ちがう?

「馬が全速力で走る時も、どれかの足がかならず地面についている」

「いや、全ての足が浮いている瞬間というのはある」

みなさんどちらが正しいかご存知ですか?これ、19世紀に競馬好きの間でよく議論となったトピックなんですが、カリフォルニア州知事であるLeland Stanfordは強固な「絶対に全ての足が浮いている瞬間がある」派でした。

どれくらい強固だったかというと当時、写真分野のパイオニアであったイギリス人Eadweard Muybridgeをわざわざ雇って、証拠写真を撮らせたくらい。雇われたMuybridge氏は24台のカメラを使って馬が走っている姿を捉えました。

そうやってできた映像で、馬の足が全て宙に浮いている瞬間があることが証明できたとのこと。やったね、Stanford州知事!この映像は色々な場面で紹介されることがあるので、みなさんも見たことがあるかもしれません。

この映像が作られる前は馬の足は必ずどれか一つが地面についていると広く信じられていたため、走る馬が絵に描かれる時は地面にどれか足がついていたそうです。これ以降は全ての足が宙に浮いている姿も広く描かれるようになったと。アニメーション・絵画という文脈からも重要な映像なんですね。

そんな馬の映像をアニメーションで生まれ変わらせる、というのがカーネギーメロン大学でアニメーションを学んでいた生徒たちにロトスコープ課題として課せられたそうです。ロトスコープとは1930年代のアメリカのカートゥーンでよく使われた手法。フレームごとに実写の映像をトレースすることでアニメーションを制作するという技術なんですね。ディズニーの白雪姫や、最近ではリンクレイター監督の「ウェイキング・ライフ」でも使われました。

色々とクリエイティブなアニメーションが提出されたようですが、歴史的な背景を知ったうえで見るとより一層面白いですね。

source: Laughing Squid

Jennifer Ouellette - Gizmodo US[原文

(塚本 紺)