キュリオシティの次のミッションは「火星の生命」の過去と未来

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探査機キュリオシティが火星に送られたのは、火星の地表にいる微生物を探すという重要なミッションをこなすためでした。でもその仕事はもう終わり、キュリオシティは新たなミッションを与えられることになっています。そのミッションとは、火星の生命の過去と未来に関わるものなんですです。

キュリオシティの科学ミッションを引き継ぐ新たな科学者チームが選ばれたばかりですが、キュリオシティはすでに当初予定されていたメインのミッションを終えています。いったい次の仕事は何なのでしょう?

JPL(ジェット推進研究所)がこの探査機初の延長ミッションで予定されているすべての科学プロジェクトが記載されたリストを提供してくれました。

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このリストからわかることは、これらの調査はすべて、火星に存在した生命に何が起きたのかを解明するためのものだということです。例えば「アイオリス山の酸化鉄層の理解&過去の居住可能環境の示唆」とか「合成物による古環境の制圧と、ゲールクレーター内の有機物保存用地」なんていうものがあります。

しかし研究を見ていくと、そこにはもう一つのポイントが見えてきます。リストには、現在の火星地表での放射線量に関する研究や、どの場所が一番居住に適した場所かなどという研究もあるのです。これはつまり、今後の科学プロジェクトではただ過去に火星の生命に何が起きたのかだけではなく、これから先の未来に火星の生命に何が起こりうるのか、という点も研究されようとしているということです。

「ミッションの科学的な主目標は、現在の環境要因研究を続けていきながら、太古の環境状態が、微生物の生存により好ましい状況から、より生存しづらい状況へとどう変化したのかを理解することです」とJPL広報のGuy Webster氏は米Gizmodoに話しています。また、「将来の火星の居住可能性に関する重要な研究のひとつは、RAD調査による自然放射線量のモニタリングです」とも言っています。

「火星の生命」という言葉は今や、過去に火星に存在した生命のことだけではなく、私たち自身の未来と、どうすれば火星で生き残れるのかということも意味するわけです。この疑問を深く掘り下げていけば、キュリオシティが追加ミッションで行っている研究の数々がそれを解き明かす最初のステップとなるでしょう。

image: Curiosity rover self portrait /NASA/JPL-Caltech/MSSS

source: NASA JPL-Caltech

Ria Misra - Gizmodo US[原文

(abcxyz)