ツタンカーメンの墓をスキャンしたら驚くべき事実が発覚

2016.03.28 17:45
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ついに来ました! 歴史的発見の第一歩。

去年ツタンカーメンの墓をレーダーでスキャンしたところ、隠し部屋が存在する可能性ありというニュースが駆け巡りましたが、なんと今回の分析で隠し部屋があることが確定しただけでなく、金属と有機物の存在も確認されました。有機物とは、すなわち何らかの生き物がいた証ということです。

ナショナルジオグラフィックが伝えたところによると、この発見についての報告は、エジプトのカイロで先日おこなわれた記者会見で発表されたもので、エジプト考古大臣のMamdouh Eldamaty氏は「これは世紀の発見になるかもしれない」と話しています。


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2015年11月、日本人のレーダー技術者の渡辺広勝氏がカイロに呼ばれました。そしてツタンカーメンの墓の西壁と北壁をスキャン。当初は、90%の確率で北壁の後ろ側にもう一つの部屋が存在するとの結果でした。

渡辺氏は今回すべての結果レポートを発表。壁の向こうには「金属」と「有機物」からできた物体が存在すると確信しているようです。エジプトの大臣はそれらの物体が何であるかを推測するのは控える、と言っています。

このレーダーの結果を見て「なんかあるね。」と言ったのは、レミー・ヒラモト氏。彼は半導体とマイクロエレクトロニクスの専門家。もう1人、NASAジェット推進研究所で働く戦略研究者とヒラモト氏はこの結果について、かなり「堅いもの」と話しています。

「この結果は、壁の向こう側に、自然に発生ではない部屋もしくは空洞の存在を証明するものだ」とハシモト氏。「このデータから読み取られる特徴によると、空間が存在する。そして、その空間内には確かに何かが存在する。そこには何かがある」とも話しています。

考古学地球物理学者のJason Herrmann氏は、過去にアラブ首長国連邦で砂丘の中に埋もれた金属器の発見に同じようにレーダーを使用した経験から、見えない物体の詳細をレーダーで判断することは比較的簡単であると述べ、もっと言うと、隠し部屋にある金属を探知することは、砂丘で金属を探知するより簡単なのだとナショナルジオグラフィックに語っています。

3340年の時を経てツタンカーメンの墓がこうしてまた脚光を浴びることになりました。きっかけは、壁の向こうにもう1つ墓が隠されていると信じているイギリス人考古学者のニコラス・リーブス氏。彼の仮説は、「ツタンカーメンの墓の準備をしている時にもう1つの部屋へと続く通路とドアが閉じられ塗られてしまった、そしてその形跡が残っている」という物的証拠に基づくものでしたが、その仮説は最初はエジプトの考古学者たちに完全に却下されてしまいました。リーブス氏は、その隠し部屋に、ツタンカーメンの父で「異端者」と呼ばれていたファラオ・アクエンアテンの正妻であり、ツタンカーメンの義母である女王ネフェルティティが眠っているという仮説を立てています。

ナショナルジオグラフィックの専門家チームは、今月末にレーダーを使って独自のテストをおこなうそうです。次回のスキャンでの1番の目的は、その壁の厚さを把握するということ。エジプト考古大臣は、その後のことはまだわからないので、とにかく待たなければいけないと語っています。隠し部屋の存在が確定された上に「有機物」があるということは、世紀の大発見の匂いがプンプンしますね。楽しみです。


source: National Geographic

George Dvorsky - Gizmodo US[原文
(リョウコ)

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