「VRのご利用は14歳以上に限ります」ってアリなのか?

2016.03.22 11:00
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「13歳以下の子どもはOculus やGear VRを利用してはいけません」

と、サムスンもOculusもガイドラインを作り、ソニーもPlayStation VRの利用は12歳以上としています。確かに何となく、バーチャルリアリティ(VR)は子どもにとって良くない気がします。

でも、何で良くないの? 危険なの? 具体的に何が悪いのか検証されたの? 現代の子どもは13歳になる前から、テレビを見て、ビデオゲームで遊んで、パソコンだって使いこなし、2歳の幼児でもiPadを使いこなします。VRはそれらと何が違うのでしょう?

アラバマ大学バーミンガムの心理学者David Schwebel氏からすると「VRに年齢制限の必要性はない。全ての年齢の子どもは、映画や本でファンタジーの世界を楽しんでいるが、それらによる心理的な悪影響はないからだ」そうです。

Schwebel氏の大まかな主張はふたつ、ひとつ目はVRコンテンツにも映画やゲームと同様に対象年齢を設けること。ふたつ目は、VRの長期利用がもたらす心理的な影響はまだ判明していないということ。VRを体験すると感じる、目の疲れや吐き気などの乗り物酔い的な影響は、VR関係の開発者に言わせれば、随分と改善されています。

一方、2014年のカルフォルニア大学の神経科学者である Mayank Mehta氏による、「VRによってもたらされるラットの神経細胞の空間地図の研究」では、神経のリズムの違いや神経細胞のほぼ60パーセントがシャットダウンされるなど、大きな神経反応の違いが発見されました。「成人もそうだが、特に子どもは、脳の一部に異常に大きな変化があることを心に留めておくことが重要である」と言います。

でもSchwebel氏は、心理学的には12歳以下の子どもでもVRの使用は問題ないと考えています。彼は何度も何度も7歳や8歳の子どもに、VRで道路を安全に渡るためのトレーニング実験を行っています。「VRは単なるエンターテイメントのためだけのツールではない。子どもがより安全に健康になるための教育ツールとして、非常に大きな可能性を秘めている」と信じています。



この動画では、4歳の女の子がOculus Riftを体験している様子が映し出されています。彼女がVRの中で恐竜のタマゴに囲まれて座っていると、ティラノサウルスが視界に現れます。それを見て「私を食べようとしているの?」と楽しそうに父親に声をかけたり、VRの中の恐竜に「あっちに行ってって言ったでしょ!」と叫んだりと、VRと現実世界を理解しながら楽しんでいる様子。

本当にVRは子どもにとって良くないのか否か? 新しいテクノロジー、新しい体験に議論はつきものだし、VRが本当に人間にとって最適なツールなのか、便利なものなのかどうかは、これから徐々に判明していくのでしょう。


ギズモード・ジャパンは、3月21日より5日間、メディアアーティストで筑波大学助教の落合陽一さんをゲスト編集長に迎え、テクノロジーの未来を考えるコンテンツ・ジャック企画を実施します。記事に対するコメント、感想は#gizjack_ochyaiへお寄せください。

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source: Inverse

(mayumine)

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