若者のFacebook離れはSnapChat風アプリを出しても止まらないと思う

若者のFacebook離れはSnapChat風アプリを出しても止まらないと思う 1

Facebookに自前コンテンツを投稿する人が激減してます。

自前コンテンツとは、外部記事のリンクとかじゃなく、自分で書いたり撮ったりした投稿のこと。メディアの血であり肉であります。これが2015年中盤には前年比21%減となり、この2桁ダウンに歯止めをかけようとロンドンに専門チームを設け、戦略立案に当たらせているんですが、今年はじめの段階でもまだ前年比15%減で、減少にストップがかからない状態なのだと情報筋はThe Informationに話しています。特に減りが顕著だったのが、30歳未満の若者層でした。

Facebook公式は「シェアは堅調だ」と主張していますが、年々友達は増える一方なので、あんまりプライベートな情報は前ほどシェアしなくなっているのは事実だと言っています。

世界最大のWeb2.0カンパニーとしては実に頭の痛い問題ですね。MyspaceもFriendsterもLiveJournalも、かつて隆盛を極めたSNSはどこもオリジナルコンテンツがまず動いて、そこから凋落は始まりましたから…。

SnapChatのひとり勝ち

Facebookが目減りに悩む一方、ユーザー数&コンテンツ数ともにここにきて爆発的に伸びているのがSnapchatです。昨年の調査では、Snapchatのデイリーアクティブユーザーは1億人で、うちオリジナル写真をアプロードしている人は65%という結果でした。今年の調査では、Snapchatユーザーが送信する写真は毎秒9,000枚という数字を弾き出しています。

こうなることを見越してかFacebookは2013年、推定30億ドル(約3340億円)でSnapChatに買収話を持ちかけましたが、まとまりませんでした。しょうがなく類似サービス「Slingshot」を始めたんですが、誰にも見向きもされないままGoogle PlayとApp Storeから削除されるという憂き目を見ています。

SnapChatのパクリという意味ではSlingshotより「Facebook Poke」が最初ですが、これも人気サービスをただボール紙にコピーしたみたいなもので、Pokeのネームバリューで人が集まるものと期待したんですが、期待外れに終わりました。Facebookユーザーはあんまりブランドロイヤリティはないようです。

今月は今月で、携帯カメラから直に起動できるスタンドアロンのカメラアプリ(SnapChatとそっくり同じ)をロンドンで開発中だとウォール・ストリート・ジャーナルが報じています。

でも若者は戻らない(と思う)

これでオリジナルの写真・動画の共有枚数を増やしたい方針とのことですが、SnapChatのカメラアプリが大人気だからそれを同じものを出したら若者が戻ってくるのかと言ったら、そんなことはないと思います。少なくともアプリだけで戻るようなものではないと…。若者にFacebook離れの理由を尋ねると、みんな「家族がいるから」「残るから」って答えますからねぇ…。Pewが2012年にティーン802人を対象に行った意識調査でも「Facebookを毎日使うには使うけど、それは社会的義務感で使うものになっている」という結果がすでに出ています。

Facebookには知り合いが全員いますからね。家族、友達、そのまた家族、友達の友達まで全員。Facebookで何かシェアすると、その全員に情報を晒すことになります。設定で公開範囲を制限していても、どこから表に出るか油断はできません。ニュースを見れば犯人も被害者もみなFacebookの写真がそのまま使われていて、コメントもそのまま使われてますからね。Facebookのちょっとしたひと言でになった人もいるし、表に出したくないことがバレる人もいて。恥ずかしい話があっという間に拡散して必要以上に荒れてしまうという側面はあるかと思います。

したがってユーザーの信頼を本当に回復したかったら、シェアしたコンテンツが自動消滅するアプリをつくるぐらいしかないのですが(24時間で消えるSnapChatみたいに)、問題はそれも実はもうやり尽くしてしまってるということです。たぶんこの新しいカメラアプリもPokeやSlingshotの二の舞いで終わりそうな気がしますよ…。

image: DustInteractive via kommunikationsforum.dk

source: The Information

Michael Nunez - Gizmodo US[原文

(satomi)