2万の赤色矮星で地球外生命体探し、始まる

2万の赤色矮星で地球外生命体探し、始まる 1

エイリアンが地球と同じような星にいるとは限らないですよね。

我々は長年、アンテナを空に向けては地球外知的生命体が送るシグナルを検知しようとしてきました。かつては太陽に似た星の惑星にばかり注目が集まっていましたが、米国のSETI研究所が新たな調査対象としているのは、太陽よりずっと古くて暗い赤色矮星です。

赤色矮星は天の川銀河でもっとも多く、その4分の3ほどを占めるとも試算されています。SETI研究所はアレン・テレスコープ・アレイを使って、今後2年間で2万個の赤色矮星周辺を徹底調査することを発表しました。

赤色矮星はもっとも明るいものでも太陽の10%ほどの光度しかなく、我々が想像する生命体のエネルギー源には適さないと長く考えられてきました。その暗い星の惑星に液体の水が存在するためには、太陽系で言えば水星くらいの距離に惑星が周回している必要があります。しかし、そこまで軌道が小さいと自転と公転の同期現象が起きてしまいます。つまり惑星の半面がつねに太陽側を向いていて灼熱地獄、逆の半面はつねに真っ暗で極寒地獄となるんです。

でもここ数年太陽系外惑星に関する研究が進み、赤色矮星周辺に生命が存在する可能性はそこまで低くないと考えられるようになったのです。

「探査機ケプラーのデータに基づくと、赤色矮星2~6個の内ひとつには、ハビタブルゾーン内に惑星があると推定できました」とSETIの天文学者、Seth Shostack氏は米Gizmodoに語りました。また新たな研究では、赤色矮星の惑星に自転と公転の同期現象が仮に起きていても、その星に海と大気があれば、かなりの部分が居住可能になると示されているのです。

またSETI研究所によると、赤色矮星系には知的生命体がむしろ存在しやすいと考える理由もあります。まず赤色矮星は数が多い、ということはそれだけチャンスがあり、また全体的に古い星が多い、つまり知性が発展する時間があるということだからです。

SETI研究所のプロジェクトでは、候補となる7万の星のうち、地球に近い2万の星が調査対象に選ばれました。そこをターゲットに1~10GHzの間のいくつかの周波数帯がスキャンされますが、そのほぼ半分が、知的生命体が使うと予想されている「マジック周波数帯」にあたります。

従来の地球外生命探査では、宇宙の裏庭のほんの一部を調べたくらいです。「これまでの成果を振り返ると、精査した星の数は数千程度に過ぎません」とShostack氏。「今回はもっとたくさんあります。

この調査でもし、運良く我々より進んだ文明を発見できたらどうなるでしょう? 地球の危機を乗り切るための知恵を授けてもらえるかも…なんて、夢でしょうか。

image: NASA/Goddard

source: SETI Institute

Maddie Stone-Gizmodo US[原文

(miho)