ルッソ兄弟の腕に脱帽! 映画「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」をレビュー

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ルッソ兄弟おそるべし!

キャプテン・アメリカとアイアンマンが対立し、アベンジャーズが分断する映画「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」。今回は本作を一足早く鑑賞してきた感想をお届けします。ストーリーなどのネタバレは極力控えていますが、気になる方はご注意ください

まず、印象的だったのは重いストーリーの中にもユーモラスなシーンが心地よく挟まれる作品だったこと。たくさんのキャラクターが一気に登場するのにも関わらず、それぞれにグッとくるシーン、さらにはほとんどのヒーローに観客をクスッとさせるシーンがありつつも、物語はトーンやテンポを崩さず展開していきます。こんなに上手くまとめられるものなのか!と、監督であるルッソ兄弟の手腕には本当に驚かされました。

きっと「ブル~ス一家は大暴走!」や「コミカレ!!」などの人気のコメディ・ドラマシリーズを手がけてきた経験が生きているのでしょう。どちらも非常に面白く、ルッソ兄弟の良さがわかる作品なので、未見の方はチェックしておくことをオススメします。

ストーリーには驚きの要素もあり、多くの人が予告編を見て思い描いた内容とは違う作品になっていると思います。それでいて、複雑だったり、曖昧だったりしない、はっきりとわかりやすい展開なので、小難しい映画ではありません。

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以前C.B.セブルスキーさんも言っていた通り、今回は特殊な力を持ったヒーローたちが人間らしく悩み、その感情をあらわにして、ぶつかり合うお話で、非常に共感しやすいです。

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アクションは前作「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」からさらに研ぎ澄まされ、登場キャラクターが増えたことで派手にもなり、最高の素材に最高のソースをつけて最高のパンでサンドしたかのような最高の仕上がり。特にメンバー同士の合体技が素晴らしく、本作の最大の見所といっても良いでしょう。

予告編でかなりアクションを見せていたので、大丈夫かな?と心配していたのですが、杞憂に終わりました。アクションに期待している方は、予告編以外にもまだまだあるので、ご期待ください。

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そして予告編の公開後、最も注目を集めていたスパイダーマンは、その登場シーンのすべてがまさに完璧でした。今回はあいさつ程度の登場かと思いきや、軽口を叩きながら戦う、若くて未熟でかわいいスパイダーマンがしっかりと描かれます。その参戦への流れの巧みさには思わずうなってしまうはずです。

個人的に一番気に入ったキャラクターは、今回が初登場となったアフリカからやってきた王族ヒーロー、ブラックパンサー。今後単独映画が公開予定なので、まだ謎の多い人物として描かれていますが、コスチュームもアクションもセリフもすべてがカッコ良かったです。前からブラックパンサーを演じるチャドウィック・ボーズマンは好きでしたが、今回あらためて名優だと感じました。

ブラックパンサーがどんなキャラクターなのか?を事前に知っておきたい方は、彼の誕生秘話を描くコミック「ブラックパンサー:暁の黒豹」を事前に読んでおくことをオススメします。完全に同じ設定ではありませんが、このコミックで描かれたイメージ通りのヒーローがスクリーンで大活躍します。

コミックといえば、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」はやはり同タイトルのコミック「シビル・ウォー」から核となるイメージやアイデアを引き継いでいましたが、ストーリーはかなり別物です。なので、コミックは気になるけどネタバレが怖い……という方も読んで大丈夫だと思います。事前に読んでおけばその違いも楽しめるはずです。

事前に見ておくとオススメの作品をいくつか紹介はしましたが、予習が必須の作品というわけではもちろんありません。アベンジャーズというヒーローチームの存在をなんとなく知ってさえいれば、いきなり見ても十分楽しめる作品だと思います。ただ、時間的に余裕があって、これから予習しようと考えている方は、まず前作の「~ウィンター・ソルジャー」を見ておくと良いです。

とにかく、本作はジョス・ウェドンがまとめた2作の「アベンジャーズ」からの流れを、良い形で今後のシリーズへ橋渡ししている作品。次にアベンジャーズが集結する映画「アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー(原題)」もルッソ兄弟が監督に決まっていて本当によかった!と感じました。その公開日まで、クリス・エヴァンスに負けないくらい期待に胸(筋)を膨らませて待ちたいと思います。

映画「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」は4月29日(金)全国ロードショー。

C)2016 Marvel.

source: 映画「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」公式サイト, YouTube, Amazon1, 2

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