フェイスブックのチャットbotで、我々の生活はこんなに変わる

フェイスブックのチャットbotで、我々の生活はこんなに変わる 1

早くもバズワードに。

サンフランシスコで2日間に渡って開催される、フェイスブックの開発者向けカンファレンス「F8」。初日だけでもさまざまな発表がありましたが、その中でもマーク・ザッカーバーグCEOがアツく語っていたのが、チャットロボット、通称チャットbotの存在です。

同社は本日、「Bots for the Messenger Platform」、および「Messenger Platform」を発表。これにより、誰でもオリジナルのbotを作成し、公開できるようになりました。

「次のビッグウェーブ」「2016年はチャットbotの年になる」とまでいわれていますが、はたして、これによって我々の生活はどのように変わるのでしょうか。

チャット」とは、コンピューター上での他人との会話。そして「チャットbot」とは、それをコンピューターが代行することです。チャットbotが生活に浸透していくと、メッセンジャーでさまざまなことが可能になります。

たとえば、チャットbotに話しかけるだけで、ホテルを予約したり、スーパーからオススメの食材を手に入れたり、レストラン探しを相談したり、タクシーを呼んだり…。要するに、今まで他のアプリで行なっていたことを、メッセンジャーだけでできるようになるのです。

日本でスタンダードアプリとなっているLINEではすでに行われていますので、イメージがつきやすいかもしれませんね。

チャットbotはまた、スモールビジネスにも大きな影響をもたらすでしょう。多くの場合、彼らは自前のアプリを持つことができません。しかし一般的なアプリよりも開発が容易なチャットbotを使えば、簡単に自らのビジネスの窓口を持てるのです。

Botkitというチャットbotを開発したBen Brown氏は、米Gizmodoの取材に対し、「App Storeが開始した際、iPhoneは今ほど多くありませんでした。しかしフェイスブックメッセンジャーの利用者はすでに10億人近く、それだけでもインパクトは計り知れません。さらには、メッセンジャーはフェイスブック本体の情報にもアクセスできます。個々の嗜好行動履歴がわかるのです。これは、非常に大きな可能性を秘めているといえます」と語りました。

Brown氏はまた、航空券の予約を例に出し、チャットbotが開く未来の姿を具体的に語ってくれました。

チャットbotを通じて航空券の予約が完了すると、botはこう言うでしょう。「他に知りたいことはありますか?」

あなたは、「何時までに空港に行けばいい?」「搭乗口は何番?」と問いかけます。botは即座に返信しますので、もう紙をプリントアウトしていく必要もなければ、メモすら不要です。必要な情報が、必要な時に、必要な場所で瞬時に得られるようになれば、フェイスブックメッセンジャーは真の社会インフラになり、ますます手放すことができなくなるでしょう。

航空券の予約だけではありません。買い物や銀行振込、食材の手配、硬貨の両替…。少し考えただけでも、アイデアは無限にありそうです。

チャットbotをすでにビジネスに取り入れている開発者、Dan Reich氏は米Gizmodoの取材に応え、「チャットbotは、オンライン界の次なる革命です」と語りました。「チャットbotを使うのに、新たに操作を覚える必要はありませんただ「話す」だけでいいんです。これはインターフェイスとして非常に優れています」。

もちろん、チャットbotが瞬時に他のすべてのアプリをなくしてしまう、ということにはならないでしょう。App StoreやGoogle Playが、ある日突然「botストア」になることも想像できません。しかし、少なくとも同じくらいの規模になる可能性は十分あります。

Darren Orf - Gizmodo US[原文

(渡邊徹則)