HTC 10、Androidの殻を破ってAirPlay対応

HTC 10、Androidの殻を破ってAirPlay対応 1

ストリーミングもNFCも、プラットフォーム横断で取り入れたい。

HTCのフラッグシップスマートフォン、HTC 10が発表されました。見た目こそ今までの路線を踏襲していますが、中身の考え方は大きく変わっています

まずHTCといえば、数あるスマートフォン端末メーカーの中でも最もバーチャルリアリティ(以下VR)に力を入れています。競合企業がVRにつま先だけ突っ込んで、スマホのアクセサリとしてのヘッドセットを作ったり、文字通りオマケとして扱っているのを横目に、HTCは独自のVRシステム「HTC Vive」を開発、しかもその出来はOculus Riftをしのぐんです。

HTCの戦略は、スマートフォンにおいても明確化しつつあるようです。他のアップル以外の企業がiPhoneからは距離を置いているのに対し、HTCはHTC 10で、アップルのエコシステムに入り込もうとしているんです。

というのは、HTC 10はこれまでのM9やM8、M7、またはその前のMetcと同様にiPhoneそっくりですが、今回ますますiPhoneに近づいた部分があります。カーブしたガラスやそれを囲むベヴェルといった外観だけでなく、Androidスマホとしては初めて、AirPlayに対応したんです。これによってHTC 10はApple TVにコンテンツをストリームでき、つまりAndroidフォンとしては唯一、主要ストリーミング端末すべてに接続できるんです。

HTC 10、Androidの殻を破ってAirPlay対応 2

プラットフォームの垣根を越えようとする姿勢は、ストリーミングだけでなく、NFC決済にもあてはまります。HTCのマーケティング担当バイスプレジデントのDarren Sng氏は、NFC決済規格の乱立にはっきり言及しました。Mac Rumorsによれば、Sng氏はApple PayでもSamsung Payでも、サードパーティに解放されるならHTCでも対応したいとしているんです。

サムスンはアップルと同じ土俵で戦おうとし、LGは新奇性の高いギミックでニッチを狙っているのに対し、HTCはユーザーの前に満面の笑顔で立ち、でも目は利益を求めてギラギラしている、そんな感じです。Androidだからとか、競合メーカーだからとかいった従来の発想を捨てて、なりふり構わず勝ちに行こうとしているように見えます。

ただHTCのギラギラがうまく行くかどうかは、まだはっきり言えません。彼らの狙いがHTC 10に良い形で反映されているのか、実際は空回りしているのか、発売後にレビューしてお伝えしたいです。

HTC 10は日本向けもふくめてすでにプレオーダーを開始しており、発売は5月初旬を予定しています。LG G5と同じSnapdragon 820を搭載、Quick Charge 3.0に対応で「30分で最大50%充電」可能です。アンロック版の端末価格は699ドル(約7万6000円)です。

HTC 10、Androidの殻を破ってAirPlay対応 3

HTC 10、Androidの殻を破ってAirPlay対応 4

HTC 10、Androidの殻を破ってAirPlay対応 5

HTC 10、Androidの殻を破ってAirPlay対応 6

HTC 10、Androidの殻を破ってAirPlay対応 7

source: HTC, MacRumors

Alex Cranz-Gizmodo US[原文

(miho)