終わりなし。アップルへのiPhoneロック解除要請はまだ続く

終わりなし。アップルへのiPhoneロック解除要請はまだ続く 1

アップルとFBIの戦いは終りません。

FBIが自力でiPhoneのロックを解除したことで、大きな注目を集めたあの一件は終了しました。が、その終り方は、大きな問題に白黒決着をつけたわけではありません。実は、他にも似たようなケースがあるのです。米司法省は、ニューヨークで行なわれている麻薬取り調べに関係するiPhone 5sのロック解除問題に対して、アップルへ協力要請を求め続けることを宣言しました

ニューヨークの麻薬捜査に関するiPhone 5s問題は、世界的に大きく取り上げられたサンバーナーディーノ銃乱射事件に関するiPhone解除問題の影に隠れていました。が、この2つは非常に似たケースです。どちらも、端末内のデータを得るため、政府がアップルに対してロック解除するよう協力を求めるという形であり、アップル側が自身のセキュリティが危ぶまれると、これを拒否していました。

サンバーナーディーノでテロリストのiPhoneロック解除問題が、思わぬ形で終結してから数週間たった今、司法省は改めてニューヨーク裁判所でのバトルは続くと宣言したわけです。サンバーナーディーノのiPhoneは、第三者からの協力でロック解除することができました。ニューヨークの麻薬関連のiPhoneは、同じようにアンロックできないのでしょうか。FBIのJames Comey氏は、サンバーナーディーノの件でロック解除に使ったツールは、これより新しい端末、つまりiPhone5c以降の端末では使えないとコメントしていますが、同時期発売の5s/5cはダメなのでしょうか。まぁ、できるできないはひとまずおき、今回の司法省の宣言には大きな意味があります。

ニューヨークの同件は、今年2月にニューヨーク裁判所が「自身のセキュリティを弱める可能性のあることをアップルに強要できない」と判決をだしました。司法省はこれを不服とし、今回上訴したわけです。サンバーナーディーノの一件と似たケースだといって、司法省は引き下がることはできません。なんとしても、今後のためにも白黒つけたい、先例となるケースを作っておきたい、それも自分たちに有利な形を…ということなんでしょう。今回の宣言=上訴は、そんな政府の強い気持ちの表れなのです。

今後、IT企業に国が協力をあおぐことがもっと増えていくだろう、ならば…、そういうことなのです。どのケースでやりあうとしても、戦いは「大きな問題」に白黒つくまで続きます。

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Michael Nunez - Gizmodo US[原文

(そうこ)