【レビュー】Kindle Oasis:史上最高の電子書籍リーダー

【レビュー】Kindle Oasis:史上最高の電子書籍リーダー 1

お値段の分だけ満足度も高い!

Kindleシリーズ最高のお値段となる、3万5980円のKindle Oasisが発売されました。その価格といい左右非対称の形といい、どうなのかなーと思われましたが、米GizmodoのAlex Cranz記者はほぼ手放しで絶賛しています。どのへんがいいのか、以下どうぞ。

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Kindle Oasis(以下Oasis)は、事実上あらゆる意味で完ぺきです。親子の絆を強めたりとか、階段の手すりをおしりで拭いたりとかはできませんが、とにかく電子書籍リーダーとしては満足です。それは軽く、読みやすく、素晴らしいエルゴノミクスデザインと、信じられないほどのバッテリーライフを備えています。

そして価格はほぼ300ドル(日本価格3万5980円)からです。

Lelo製じゃないガジェットでここまで夢中になったものはありませんが、それでもこの値段には悩みました。Oasisは、そもそも高すぎると思っていたVoyageより90ドル、あの素晴らしいPaperwhiteより190ドル(日本ではそれぞれ1万2000円、2万1700円)も高いです。そんな値段を少しでも正当化できるのは、まずOasisのカバーです。

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バッテリーカバーと本体の完ぺきな組み合わせをご覧ください。

これまでのAmazonの電子書籍リーダーのカバー価格は25ドル~90ドル(約3000~1万円)だったし、サードパーティの「ラグジュアリーな」カバーで、ギリシャ神話のヘパイストスの時代から続く人里離れた革職人の村で育った山羊の革を一点一点丹念になめしたみたいなやつはもっともっと高いです。でもOasisのカバーは価格に込みになっているし、ちゃんとしたレザーなので使うほどに味も出ます。このカバーに追加のバッテリーが入ってるので、その分長時間使えます。

このカバーはOasisのためだけに作られてます。電子書籍にしろスマートフォンにしろ、たいていのカバーは単なる後付けの思いつきで、かさばって本体のデザインのバランスを崩すだけですが、これは違います。このユニークなデザインのおかげで、かさばりはほとんどなく、他の電子書籍リーダーよりずっとスリムに収まっています。

このカバーデザインに見られるようなものすごい配慮は、Oasisの他の部分にまで行き届いています。それは従来の電子書籍の形態を力強く打ち破り、「オレは電子書籍を読むために存在してるんだ!」と叫ぶかのようです。

Oasisは今までの退屈な左右対称の板とは全然違います。そこには特徴があり、リスクを取る姿勢があり、だからこそ価格が高くても好ましく思えるのです。他のやつらはタブレットというドラゴンを追いかけて10年も経ち、電子書籍リーダーを「ポータブルな図書館」という本質以外のものにしようとしています。そこにはWebブラウザが入り、音楽プレイヤーが入り、Kindleシリーズにもタッチスクリーンが搭載されています。

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そういうバッドアイデアのいくつかはまだ残ってますが(Oasisにもブラウザとタッチスクリーンはあります)、それはメインイベントじゃありません。メインイベントは、あくまで書籍です。

カバーを着けた状態だと、Oasisは完全にフラットではありません。「ハンドル」側に微妙な傾斜があって、持ちやすくなってます。僕がこの持ち手の部分を「ハンドル」と呼ぶのは、Oasisは明らかに片手で持つことが意図されているからです。それはたしかに軽く(Voyageより50グラムほど軽いです)、ページをめくるボタンは本体の片側にしか付いていません。

Amazonはついに、ユーザーがページをめくるのにボタンを使ったほうがいいんだと気づいたんです。ボタンはより直感的であるだけじゃなく、タッチスクリーンよりも反応が早いような気がします。たとえば5ページめくりたいと思ったら、確信を持って5回ボタンを押せばいいんです。これがタッチスクリーンだと、ひとつひとつのタッチがちゃんと認識されたかあてになりません。

ただしボタンは、ベゼルの中でかなりのスペースを占めます。だからAmazonはボタンを片側にだけ置いて、そのうえで加速度計を搭載することでどちらの手でも読めるようにしたんです。

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ちなみにOasisには、ランドスケープモードもあります。こんな小さなディスプレイをランドスケープで読むのもおかしいんですが、たしかにこの向きで読む人もいることはいます。ただしランドスケープモードにするにはメニューから設定する必要があり、加速度計で自動認識はされません。

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もうひとつOasisに欠けている点をいうと、Voyage(Oasisが出るまでは一番高価な電子書籍リーダーだった)にあった環境光センサーがありません。なのでディスプレイの明るさが自動調整されませんが、これはまあ別にいいかなと思います。Voyageのセンサーではいつも、僕にとってはまぶしすぎる明るさに調整されていたので。

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明るさといえば、Oasisではバックライティングがより均一になったこととか、コントラストが微妙に改善したのもうれしいです。普通に見ただけでは気づかない程度だし、電子書籍リーダーで「ディテールが良く見える」ってことをおすすめのポイントにするのはちょっと違うかなと思いますが。

実際肉眼で見比べても、白黒コミックの『Strangers in Paradise』では違いを見つけるのがとても難しかったです。同じフォントの書籍を表示したときも同様で、たしかに違いはあるんですが、画面にかなり近づかないとわかりませんでした。

僕はただ本を読みたいだけで、その点で、Oasisはパーフェクトです。

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まとめ

  • 消費主義を疑問に感じるようなお値段。
  • …というのは冗談で、電子書籍リーダー好きとして、多分僕は買うと思います。
  • 目に優しいバックライト。
  • 異常に長いバッテリーライフ。
  • ほぼパーフェクトなデザイン。
  • 僕が買ってから負け組になった気分にならなくていいように、みなさんもぜひご購入ください。

Alex Cranz - Gizmodo US[原文

(miho)