Lytro Cinema、それは光もモノも3次元的に記録する7億画素のビデオカメラ

Lytro Cinema、それは光もモノも3次元的に記録する7億画素のビデオカメラ 1

映像表現、革新

ピントの位置やピントが合っている範囲を撮影後に調整できるライトフィールドカメラで、一躍有名となったLytroレン・ン博士が記したライトフィールドテクノロジーは高い注目度を浴びましたが、構造上、ライトフィールドカメラは高解像化が難しいとされていました。それでも2014年にリリースされたLYTRO ILLUMは約400万画素(光束を記録したデータ量は4000万レイ)を実現。マス向けのアイテムではありませんが、このカメラでなくては撮れない世界があり、世界中で人気となりました。

そして2016年。Lytroは本格的な映画撮影用の大型カメラ「Lytro Cinema」を発表しました。映像表現の世界が一新するのではとまたもや世界中で話題となっています。

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メインレンズのほかに複眼的なマイクロレンズを大量に使った約7億5500万ピクセルのセンサーは、被写体から周辺のオブジェクト、背景にいたるまですべての光の要素をキャプチャするんですよ。そして3Dソフトとシームレスに連携。特定のオブジェクトの上にCGを重ねるといった、現代のSFXに欠かせない技法がカンタンにできるプロカメラなのです。

「Lytro Cinema」にはそれぞれのオブジェクトの距離も記録されます。3Dスキャナか、と思えるほどの高解像なスキャンシステムによって。40K(LYTRO ILLUMの例を考えたら実質4K?)の3Dスキャンしたデータを300fpsで撮影できるといえばその凄さが伝わるでしょうか。

メインとなる被写体は1.5m、背景の壁は3m~といったように。背景にピントを合わせて被写体をボカしつつ、被写体にフォーカスを合わせていく。映画やドラマで使われる撮影技法ですが、「Lytro Cinema」を使えばフォーカスリングを動かすことなく撮影できてしまいます

デプススクリーン機能を使えば、ブルーバックやグリーンバックを使わなくても背景をCGで作ったものとすぐに変更できますし、

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特定の距離にあるオブジェクトのフレームレートを変更することで、そのオブジェクトにだけエフェクトをかけたように見せることも可能になります。

コンパクトな撮影現場でも多くのシーンの撮影が進められるし、ポストプロダクトもスピーディに行える。さらに「Lytro Cinema」を使えば、今までにはない映像表現も可能になるでしょうね。

実写とCGの融合を極められるかもしれないカメラ...コイツが量産されたら、どんな作品が作られるようになるのでしょうか。

source: Lytro Cinema

(武者良太)