効果が出ないので2倍に規制! メキシコシティ、車規制で四苦八苦

効果が出ないので2倍に規制! メキシコシティ、車規制で四苦八苦 1

そりゃ住民怒りますわな...

高度が高く山脈に囲まれたメキシコシティ、もともとスモッグが発生しやすい環境にあるんです。そのため市もダウンタウン地域に入れる車の数を規制し大気汚染対策を行なっていたのですが、どうも状況はますます悪化しているようです。

つい数週間前の調査ではオゾンレベルが健康な基準の1.5倍にまで上昇したことが明らかになり、市は急いで車規制をさらに厳しいものに。

車のナンバープレートの番号に応じて、ひと月につき土曜日が1日、毎週平日のどこか1日、車が市の中心部に入れなくするのが最初の計画だったようです。しかし開始されて2日たっても汚染レベルが十分下がらないことから、当初の2倍の数、なんと約200万台の車を規制の対象とすることにしたようです。

もちろん急に車に乗れなくなれば不便極まりないわけですよね。2台車を買うなど、種々の方法で規制を逃れている人もいるようですが、多くの住民は不満なようです。特に電気自動車やハイブリッド車は規制から外れるのに対して、その他の車は燃費や排気レベルに関係なく規制されることに不満な人が多いみたいです。

排気テストにパスしている車であれば規制されることはほぼ無い、というのが長年のメキシコシティのポリシーですが、これもなかなか単純な問題ではないんですね。というのも、メキシコの最高裁はこういった規制に関して、古い車の所有者たちを差別するのは憲法違反だと判断を下したからです。

確かに大気汚染という観点から考えると古くて燃費が悪くて排気ガスをたくさん出す車を狙って規制するのが効果的ですよね。でも公平性という面から考えるとこういった規制は貧困層が一番のダメージを受けるわけです。

今回の規制強化を受けて、公共交通機関は悲鳴をあげているようです。それにより市のインフラ問題という別の問題も浮き彫りになっています。規制は湿度の上がる6月末までおそらく続くだろうとのこと。

メキシコシティは交通機関や製造業の設備改善に取り組んでいるようですが、すぐには解決しなさそうな問題です。

image: ChameleonsEye / Shutterstock.com

source: WSJ

Alissa Walker - Gizmodo US[原文

(塚本 紺)