カードサイズのアドレナリン注射セット(アナフィラキシー患者用)

カードサイズのアドレナリン注射セット(アナフィラキシー患者用) 1

財布にも入る、カード型のアドレナリン注射セット。…とだけあると何だかヤバそうに感じますが、これはれっきとした医療目的の治療剤です。

アレルゲンを体内に入れてしまうことで起こるアナフィラキシーショックは、時に命の危険に脅かされることも。そこでアナフィラキシーを起こす可能性がある人は、「エピペン」と呼ばれるアドレナリン自己注射薬を処方されることがありますが、その注射薬をカードサイズにすることで、持ち歩き忘れを防ぐことができる、というのがこの「AdrenaCard」です。

アドレナリンは、心臓の働きを強め末梢の血管を縮めることで血圧を上昇させる作用があり、さらに、アナフィラキシー症状を引き起こす体内からの化学物質の放出を抑制する作用もあるので、アナフィラキシーを起こした時のアドレナリン投与は即効性かつ有効性のある治療法なのです。

カードサイズのアドレナリン注射セット(アナフィラキシー患者用) 2

エピペンは、アナフィラキシーを起こした時、太ももの前外側に強く押し付けるだけで、筋肉内に注射される仕組みになってますが、サイズも大きく、重度なアレルギー患者の人は常に持ち歩くのは面倒になってしまいそう。でもいざというときに無いのはヤバい…そこで、AdrenaCardは常に持ち歩けるようなサイズに改良したというわけです。

AdrenaCardは、10cm×5cm×8mmのサイズで、一般的なクレジットカードより1.5cmほど長くて2倍の厚さ。なので全ての財布にぴったり収まるというわけではありませんが、従来のエピペンよりはるかにサイズダウンされて持ち運びやすくなっています。仕組みは従来のエピペンとほぼ一緒で、針を出してブスッと太ももに挿してアドレナリンを一定量注射でき、使いきりです。現在AdrenaCardはアメリカFDAのテスト中で、問題がなければ2018年までに発売予定とのことです。

まるでスマートガジェットのようなカード型のアドレナリン注射セット。誰でも持てるものでもありませんが、医療分野においても、ルックスにもこだわったプロダクトが登場するのは素晴らしいですね。

Esther Inglis-Arkell - Gizmodo US[原文

(mayumine)