本当に相手に意味が通じてる? 絵文字で生まれる誤解

本当に相手に意味が通じてる? 絵文字で生まれる誤解 1

頭の片隅にいれておいてください。

絵文字、それは現代のコミュニケーションにおいてなくてはならないもの。日本は絵文字発祥の地ですから、さらになじみが深いです。絵文字に関するあるあるミスや都市伝説も一通り聞いたことがあるでしょう。だから多くの人はすでに知っていると思います。iPhoneで見ている絵文字と、Nexusで見ている絵文字は、同じ絵文字でも少々そのデザインが異なるということを。絵文字はプラットフォームによってデザインが異なるので、使用OSが違う相手に絵文字を送った場合、こちらの意図したことが伝わってなかったなんてこともたまに起ります。ガラケー時代にもあったことですね。が、どれほどデザインが違うのか、別のプラットフォームを見る機会は多くありません。

ミネソタ大学のコンピュータサイエンス&エンジニアリング学部の研究室GroupLensが、よく使われるいくつかの絵文字がプラットフォーム間でどう違うのか、どう認識されているのかを調べました。すると、最も誤解されやすい絵文字は、目はにっこり、歯をだして笑っている、あのウシシシってな顔した絵文字だということがわかりました。どのプラットフォームでも目はにっこりだし、歯も見えているのですが、微妙に違います。ほっぺを赤くしているものや、ずいぶんとたれ目なものも。

本当に相手に意味が通じてる? 絵文字で生まれる誤解 2

こうして並べてみると、なるほど、なかなか、ヘー。微妙に違いますねぇ。研究では、さらに面白いことがわかりました。5つの異なるプラットフォーム(アップル、マイクロソフト、グーグル、サムスン、LG)から22個、表情を描いた絵文字を選び、それらに対して協力者に感情の点数をつけてもらいました。点数は-5から+5。0がニュートラル状態でプラスはポジティブな感情、マイナスはネガティブな感情です。すると、同じ絵文字でもこうも受け取り方が違う結果に…。

本当に相手に意味が通じてる? 絵文字で生まれる誤解 3

アップルの絵文字の点数平均がダントツネガティブで、-1にほぼ近い位置に。最もポジティブなのはグーグルですね。同じ絵文字に対する認識の違いを、研究員たちは誤解されやすい度としてまとめました。以下は、22個の絵文字の点数の幅の開きを表にしたもの。ウシシ顔が、ダントツですね。

本当に相手に意味が通じてる? 絵文字で生まれる誤解 4

さらに研究では、この誤解されやすさのスケールを用いて、同じ絵文字が送り手と受け手でどう認識されたのかを追いました。すると、異なるプラットフォーム間で絵文字を送った場合、送り手と受け手の認識には、誤解されやすさスケールでいうところの2.04ポイントもの幅の開きがあることがわかりました。それだけじゃありません。同じプラットフォーム間でも1.88ポイントも幅があるのです。これ、けっこうですよね。

英オックスフォード辞書の2015年今年の言葉に「絵文字」が選ばれました。Instagramのコメント欄の文字約半分は絵文字だというレポートもあります。絵文字というツールは、それほど幅広く認知され、支持され、生活に密着したものになっています。

論文の共同著者であるHannah Miller氏は、自身の論文の中で、「学者の中には絵文字は言葉の使い方の基本的な移り変わりを表わしていると説くものもいる。人類のコミュニケーションにおける絵文字の役割を理解することは、次の世代の言葉を作っていくうえで重要なステップになるだろう」と語っています。今後も研究を続け、異文化間での絵文字の認識の違い、表情以外の絵文字の捉え方などにも注目していきたい考えとのこと。

絵文字も、エラくなったもんだなぁ。

source: GroupLens

Alissa Walker - Gizmodo US[原文

(そうこ)