カナダ/アメリカ/メキシコを繋ぐ、自動運転車専用の高速道路という考え

カナダ/アメリカ/メキシコを繋ぐ、自動運転車専用の高速道路という考え 1

自動運転車、それは今最も最先端にあり輝きを放つアツい話題。一方、それが走る道路自体は、ちょいちょい耳にはするものの、車そのものほど盛り上がっていないようです。当然っちゃ当然か、今後個人レベルで導入できる話じゃないもんね。しかし、道路もそれ相応のものが必要だ従来のインフラに何かしら革命的な変化が起きなければ自動運転車は実現しない、自動運転車の開発を進めるにあたって、そんな声が挙ってくるのは当然でしょう。だったら、まずこんな案からどうでしょうか。自動運転車専用の高速道路を作るのです。

提案書の名前は「Autonomous Friendly Corridor(AFC)」、自動化歓迎通路とでもいいましょうか。この案は、アメリカはノースダコタからテキサスに伸びるハイウェイ83号を、自動運転車専用にしたらどうかというもの。現在の83号は、米国中部を北から南へと走る道として重宝されています。もちろん、従来の人間ドライバーの車が走っています。

自動運転車専用の道路といっても、AFCで提案されるのは仰々しいインフラ改革ではありません。ただ、じっくり本格的にテストする場所がいるだろう、と。そのために実際の道路を、コンピューター制御の自動運転車オンリーで使ってみてはどうかといっているのです。自動運転車オンリーにすることで、制限速度をあげ、車間距離も縮めて数珠つなぎで走行。追越しレーンの混雑も解消し、ガソリン節約にもなるでしょうね。

AFCが目をつけた83号は、前述の通り南北を縦断する道。アメリカ国内6州を通っており、北はノースダコタ州からそのままカナダへ、南はテキサス州からメキシコへと繋がってぬけていきます。現在、自動運転車に関する規制は、アメリカでは各州に委ねられていますが(そして特に進んでもいませんが)、道がつづく以上、どこかで全体的な基準線を引く作業が必要になってくるでしょう。さすれば、6州、広く捉えれば3ヶ国が連なる83号は、規制を話し合う上でも意味のある道路だとAFCは考えます。

グーグルの自動運転車の開発は進みます。先日も砂漠への進出が発表されました。オバマ大統領は、自動運転車実現にむけて、40億ドル(約4370億円)という予算をつけました。しかし、現実に使ってみてどうかというのは、現実で使ってみないとわかりません。自動運転車に関しては、まだまだわからないことだらけといえます。それを知るために、たくさんのテストが40億ドルの予算を必要とします。

さて、AFCは、しょせんただの1アイディアです。しかも、ノースダコタのラジオ番組が考えたもので、どこかの研究所や政府の考えではありません。でも、自動運転車の専用道路なんて、面白い目の付けどころですね。

私が個人的に大ファンのロボットクリエーター高橋智隆さんは、その昔彼の著書の中で、「ロボットがお家にやってくるにはロボットが過ごしやすい環境を整えなければならない」という内容のことを話していました。ロボット自身が自力で家の中のすべてを理解するのではなく、例えばドアや窓などにセンサーをつけて「ここがドアだよ」と教えてあげたらどうだろう、と。AFCの提案とは多少ずれますが、将来的には自動運転車を実現させるためには、道路にだって何かしら改革が必要だと思います。

source: ReadWriteWeb

Chris Mills - Gizmodo US[原文

(そうこ)