虎ノ門をアジア随一のテクノポリスに! 森ビルの大規模開発プロジェクト

虎ノ門をアジア随一のテクノポリスに! 森ビルの大規模開発プロジェクト 1

Surprise:Mirai Tokyo!! テクノロジーが東京を変えていくよ!

4月13日、森ビルは虎ノ門ヒルズ界隈に3棟の超高層タワーを建設する計画を発表しました。2019年度に「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー(仮称)」(以降ビジネスタワー)は地上36階地下3階、同年に地上56階地下4階の「虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー(仮称)」(以降レジデンシャルタワー)を竣工します。また、2022年度には日比谷線の新駅と一体的に整備する「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー(仮称)」(以降ステーションタワー)も竣工する予定です(新駅は2020年度に供用が始まります)。

2020年の東京五輪に向けた都市計画の一環として、虎ノ門ヒルズの周辺に超高層ビルが複数棟建つことは大きなニュースです。ステーションタワーの外観の設計がレム・コールハース主宰のOMAだということも、特に建築界隈で話題になっています。レム・コールハースは色んな意味でギズ読者に愛されてきたとはいえ、高層タワーだけの話ならIT色の強いメディアのギズモードとしては、そこまで大きな関心事にならなかったかもしれません。

今回、虎ノ門ヒルズエリア開発プロジェクトに注目したのは、この都市計画が最先端のテクノロジーや森ビルならではの都市計画の思想によるものであること。そして、東京がアジアを代表するテクノポリスへと変わっていく可能性を秘めていると感じたからです。

この街では、何か面白いことが起きそうです

虎ノ門をアジア随一のテクノポリスに! 森ビルの大規模開発プロジェクト 2

何かしらの目的を持って集まる人や生活をする人たちが、その地域にしかない文化を自然に生み出すことで、都市は生きた場所として機能します。ハコとしてのビルや建物を建てるだけでは不十分で、時間の経過と人々の意志の発火点となる装置が必要です。

そのような意味で、3棟の超高層タワーの計画と同時に発表された、虎ノ門ヒルズから新橋に伸びていく新虎通り沿いにある「新橋29森ビル再開発プロジェクト」(2018年度に竣工予定)は注目すべきだと思います。

事業計画では、このビルに小割りのインキュベーションオフィスやイベントスペースを作ることで、メディアやクリエイティブ、ものづくりに関わるスタートアップが集まるインキュベーションセンターとして機能させていくとのこと。

また、少し離れて真西に位置するアーク森ビル内には、日本最大級のMakerスペースTechShop Tokyoやベンチャーキャピタリストの拠点KaleidoWorksがあるので、虎ノ門ヒルズやアークヒルズを中心にした地域全体が、新たなテクノロジー企業を創出する拠点になるはずです。成長すればビジネスタワーにオフィスを構える巨大企業になる可能性もあります。

記者会見で辻慎吾社長は、新橋29森ビル再開発プロジェクトの竣工を2018年に設定したことについて、「早い段階で地域の人たちとエリアマネジメントをする拠点として機能させる狙いがある」とコメントしていました。新しいアイデアの実現に向けて挑戦できる場があり、事業として成長させることもサポートする場があるとなれば、虎ノ門にチャレンジ精神旺盛な若者が集まったり、活気のあるビジネス街になりそうです。

ハイエンドな3つのタワーに集まるのはどんな人?

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ところで、今回の都市計画の目玉になる3つのタワーのうち、ビジネスタワーとレジデンシャルタワーは、2019年度に竣工予定です。ビジネスタワーは大規模な外資系企業を中心に誘致する想定で、日比谷線の新駅や銀座線の虎ノ門駅とも直結します。都心と臨海を結ぶBRT(バス高速輸送システム)や空港からのリムジンバスの発着点にもなります。

ビジネスタワーの4階には起業家が集うサロンやイベントスペースをふくむイノベーションセンターを開設します。その広さ約3000m2という大規模なもの。最近は、多国籍企業が自社のノウハウや資産を提供してベンチャー企業を育成・支援するアクセラレータ事業など、オープンイノベーション型のビジネスモデルが世界的な主流になりつつあります。

ステーションタワーの最上階にも大企業やベンチャー企業、起業家から一般へと広く開かれたビジネス交流施設が設置されます。2020年以降の虎ノ門は、前述の新橋29森ビルやアーク森ビルとの導線を整えることで、日本を代表するオープンイノベーションの中心地になるかもしれません。

虎ノ門界隈を自動運転車が走っているかも

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もうひとつ注目しているのは交通インフラです。五輪開催国のテクノロジーは世界から注目と期待を集めます

日本政府は2015年11月に「2017年から日本国内の公道で自動運転車の走行テストを許可する」と発表しました。政府は、東京五輪までに、自動運転車での配車サービスを実用化させようとしています。自動車間で通信ができる自動運転車を取り入れることで事故や渋滞を防ぎ、会場付近や選手村の間を行き来をスムーズにするのが狙いです。

この計画では、虎ノ門を通る環状2号線が重要なポイントになります。というのも、今の時点で虎ノ門から新橋をつないでいる環状2号線が、2016年12月には湾岸部の競技場や選手村の誘致が予定されている豊洲・有明エリアまで開通する予定だからです。この環状2号線で、自動運転車による配車サービスが供給される予定なんです。

他にもビジネスタワーにBRTの発着もできるバスターミナルを設置したり、日比谷線の新駅が供用開始するなど、虎ノ門界隈では2020年に向けて交通インフラを整備していく予定です。

これから、虎ノ門周辺の景色はどのように変わっていくんでしょうか? プロジェクト完了後の景観をシミュレートしたジオラマが展示されていたので、360度カメラで撮影してみました。グルグル回して見てみてください。画面右下の+アイコンをタップすれば、ズームインもできますよ。

Post from RICOH THETA. - Spherical Image - RICOH THETA

このジオラマを見ると緑地の多さが目立ちますが、森ビルの都市作りの特徴のひとつがバーティカルガーデンシティ。オフィスや住居、商業スペースなど、都市に必要な要素を高層ビルや地下空間に収め、地上にできるだけ緑地を多く取るのが特徴なんです。

これから虎ノ門は大きく景観を変えていくはずですが、実際どのように変貌していくのか、引き続き追っていきたいと思います。

source: 森ビル

(高橋ミレイ)