イーロン・マスク、自動運転バスで渋滞解消を目指す?

イーロン・マスク、自動運転バスで渋滞解消を目指す? 1

車を売りたいんじゃなくて、世界を変えたい。

テスラは手の届く価格の電気自動車「モデル3」によって、人類の化石燃料依存を軽減させようとしています。でも彼らは単に既存の車を置き換えることだけを目指しているわけじゃなく、もっとドラスティックに環境や社会を良い方向に変えようとしているのかもしれません。

というのは、テスラのCEOイーロン・マスクが、ノルウェイ政府後援の交通イベントで「再生可能エネルギーの生産と消費を通じていかに地球温暖化を削減するか」と題し、以下のような思わせぶりな発言をしたんです。ノルウェイの運輸大臣が、「バスに関して、テスラが大規模交通を革新することは期待できますか?」と質問したことへの回答でした。

我々にはあるアイデアがあって、それは厳密にはバスではないんですが、とにかく都市間の過密問題を解決するものです。我々は公共交通のコンセプト全体を根本から考え直して、みんながもっと好きになるような何かを作り出す必要があると考えているんです。あんまり多くのことはお伝えできないんですけどね。

さらにその「何か」とはHyperloopかと聞かれたところ、答えはノーでした。「新しいタイプの車、または乗り物があって、それは本当に素晴らしいんです。バス停までじゃなく、乗客を最終目的地まで乗せていけるものです」とのこと。「自動運転する乗り物が、カギです」。

マスク氏が提案しているのは、歩くにはちょっと遠い駅への行き来を担う自動運転車のようです。こういう、都市ほど過密でないエリアや郊外で、人の目的地となる場所と駅の間の交通手段をどうするかという問題を「ファーストマイル・ラストマイル問題」と言います。ここをいかに効率化するかは交通計画の大きな課題ですが、最近は自治体がUberやLyftと組んで、シャトル輸送を提供している例も出てきています。

もしかしたらテスラは、複数人でライドシェアでき、オートパイロットで走るバンみたいなものを開発しているのかもしれません。相乗りサービスのUberPoolとかLyft Lineみたいに、そのバンを呼ぶと複数の乗客を拾って、効率良いルートで走ってくれる、みたいなものです。

そんな自動運転バスのメリットは、ユーザーにとって微妙に遠い距離を車で速く移動でき、しかもタクシーやUberに単独で乗るよりは安くなるかもしれません。例えば、駅から自宅や会社までの移動に車を使っている人なら、それが不要になります。また社会全体としても、車の台数が減れば渋滞が解消されるメリットがあります。

自動運転車の普及によって、今まで車を使わなかった人が車を持つようになり、むしろ車が増えてしまうのではないかという議論もあります。その問題へのマスク氏の答えのひとつが、このバスのアイデアなのでしょう。これがうまく行けば、手頃な電気自動車以上に世の中全体へのインパクトがありそうです。

image by Samferdselsdepartementet

source: Electrek

Alissa Walker - Gizmodo US[原文

(miho)