プリンス最後のギターを作った職人がその思いを語る

プリンス 最後のギター 職人 パープル・スペシャル

弾いた感想は聞けないままでしたが、きっとお気に入りだったことでしょう。

先日亡くなったプリンスは、かつて「♂」と「♀」を合わせた形の記号を名前としていたこともあり、そのシンボルをかたどったギターを弾いていました。それ以来、クラウドギターなどの美しいカスタム・ギターを多く愛用していたことで知られています。

そこで今回は、プリンス殿下の最後のギターを作った職人さんが、自身の作品について語る動画をご紹介。

こちらはGuardian Cultureの動画。

9年前に「パープル・スペシャル」と名付けたギターを完成させたガス・ギター代表のガスことサイモン・ファーマーさんが思いを語っています。

イングランドのイースト・サセックスでギターを作り続けているサイモンさんの作品は、人々から「まるでプリンスが弾くようなギター」と言われ続けていたそうです。そのため、いつか本当にプリンスに弾いてもらえたら……とひたすらギターを作り続ける日々を送っていたのだとか。

プリンス 最後のギター 職人 パープル・スペシャル

確かにプリンスが弾きそう

そしてある日、プリンスのレコード・レーベルであるペイズリー・パークがサイモンさんにコンタクトを取り、やっと今年の3月10日にギターを渡し、長年の夢が叶いました。

それから少し日が経ち、プリンスが倒れる5日前にステージ上で演奏され、彼がギターを掲げている写真が撮影されています。

プリンス 最後のギター 職人 パープル・スペシャル

ガス・ギターにとって感動の1枚

色違いでベースも作るように依頼され、その制作の真っ最中だったというのに……プリンスは4月21日に急逝。本人から感想を聞く機会を得ることはありませんでした。

インタビューの中でサイモンさんは、以下のように語っています。

これまでプリンスのために、何人もの職人がギターを作ってきていたというのに、最後の最後に自分がパっと割り込んで、ちょっとズルしてしまった気分なんです。彼の死はとても悲しいですが、最後に私のギターを弾いてくれたことは本当にうれしいですね。

これまでプリンスが弾いてきたギターは、本人が目立つようにプロモートするなど、販売に大きく貢献していました。なので「パープル・スペシャル」が周知される前に世を去ってしまったことは、小さなガス・ギター社としても期待が大きかっただけに痛手となったことも事実。しかし、今後「プリンス最後のギター」として世間が認めてくれる日が訪れるのかもしれません。

source: YouTube

岡本玄介