カニエ・ウェストとTidalに騙された! 訴えてやる!

カニエ・ウェストとTidalに騙された! 訴えてやる! 1

まぁ、あれだけ堂々と独占と言ってたしね…

Tidalという、ある種の大規模な実験は未だ続いているわけですが、とあるカニエ・ウェストのファンが、ついにカニエとTidalを相手取って訴訟を起こしました。彼によれば、Tidalは自身のサービスに人を呼び寄せるため、あえて誤解を招くようなマーケティングを行ったとしています。

Justin Baker-Rhettさんはカニエの(多分)ファンで、彼がTidalにサインアップしたのは「カニエのアルバムが聴けるのはTidalだけだ」という宣伝文句を信じたから。こんなツイートを読めば、彼がそう信じてしまったのも納得です。

「俺のアルバムは絶対に、絶対、絶対にアップルのサービスでは聴けないし購入もできない。Tidalでしか聴けないぜ。」

大見得切ったのはいいものの、「The Life of Pablo」は4月1日にiTunes、Google Play、そしてSpotifyで公開され、結局このツイートは完全な嘘となってしまいました。

おかげでBaker-Rhettさんは少々おかんむりです。どのくらいの怒りかというと、Tidalとカニエを相手取って訴訟を起こす程度です。現在彼は、だまされた人を募って集団訴訟にしようとしていますが、訴状によればTidalは誤解を与える発表を使ってユーザーを誘い込み、クレジットカード番号と個人情報を手に入れたとしています。また、発表によって200万人の新規ユーザーを獲得したそうです。

さらに、アルバムは最初からTidal限定ではなく、カニエとTidalはユーザーを誘うためだけに発言したとしています。多くのオンラインサービスがそうであるように、Tidalの無料トライアルもクレジットカード番号が必要になります。これは、お試し期間が終わったことに気づかずキャンセルするのを忘れるか、サービスに満足してキャンセルせずに使い続けることを期待しているからです。

Baker-Rhettさんの目的は返金だけではありません。同時に、Tidalの無料トライアルが自動的に有料サブスクリプションに変更するのを止めるよう要求しています。可能性として高くはありませんが、万が一これが法廷で認められると、多くのアプリやサブスクリプションサービスにとって不安な前例が出来ることになります。

ともかく、カニエのツイートが法的な申し立てで引用されるような世界がやってきたのです。これが未来です。カニエも本望でしょうか?

image by Album art for The Life of Pablo

source: Variety

Katharine Trendacosta - Gizmodo US[原文

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