暑い、暑すぎる…止まらない地球温暖化の現実を直視してみる

暑い、暑すぎる…止まらない地球温暖化の現実を直視してみる 1

今夏も猛暑は決定的か…。

2006年に米国元副大統領のアル・ゴア氏が主演し、世界に地球温暖化問題への警鐘を鳴らした映画「不都合な真実」が公開されてから、今年で10年になります。あの映画は不安をあおっただけで、ちょっと大げさだったとか、プロパガンダにすぎないとか、いろいろな批判もありました。でも、真実はもっと深刻であったりもするようなんです。

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実は不都合な真実が話題になった2006年は、観測史上もっとも暑い年となりました。ところが、その後は、やや世界の平均気温は記録更新から離れ、次は2010年に、2006年を上回る暑い年がやってきます。再び数年間は猛暑が落ち着きをみせるものの、2014年に記録は再更新。以来、2015年は、前年よりさらに暑い年になり、早くも2016年は、このままいくと昨年よりさらに暑く、ほぼ確実に観測史上もっとも暑い年になるだろうと予測されていますよ!

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まぁ、たまたま暑い年が続いているだけで、もう少し待っていれば、また涼しい年だってやってくるさ。そう願いたいのはやまやまですけど、さまざまなデータは楽観的な希望を取り去ってしまいかねません。たとえば、上側のグラフで示されているように、温室効果ガスとなる二酸化炭素排出量は、2006年当時は83億トンでしたが、ついに2015年には100億トンを突破。下側のグラフで示されているように、大気中の二酸化炭素濃度はどんどん上昇し、とうとう400ppmの大台を年平均値で上回る時代になってしまいました。

すでに地球は各所で悲鳴をあげているようで、北極圏や南極圏の氷が溶けだして、海水面の上昇が観測されています。ますます巨大化する台風やハリケーン、長引く干ばつ、頻繁に襲ってくる熱波、大規模に発生する山火事、海洋の酸化とサンゴ礁の死滅など、不可解な自然現象のニュースを耳にすることが珍しくなくなってきました。でも、このすべてが地球温暖化と深く関わっていると指摘する向きもありますよ~。

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さすがにこのままではいけない。そんな思いから、ついに昨年末には世界の指導者らがパリに集い合い、なんとか地球の平均気温の上昇を摂氏2度以下に抑えこむため、二酸化炭素の排出量を低く保つことで合意が得られました。上のグラフでは、もし本当に合意内容にしたがって排出量が抑えられれば、ブルーのラインのような展開になることが示されています。しかしながら、本気で地球の気温上昇を抑えたければ、点線のような勢いで排出量を抑えなければ追いつかないんだとか。

つまり、このままいけば、今世紀末には地球の平均気温プラス3度もの上昇が避けられず、温暖化によって、もっといろんな恐ろしい現象が生じてくる可能性も否定できないそうです。きっともう人が住めなくなる地域も広がるでしょうし、不都合な真実での指摘が甘く感じられるくらいの悲劇的な事態だってあり得るのかも。その現実を直視するのはつらいことですけど。

Maddie Stone - Gizmodo US[原文

(湯木進悟)