絶対に見ておくべきクレイアニメーション映画5選

ベスト・クレイ・アニメーション映画

独特な世界観。

クレイ・アニメーションといえばティム・バートン監督の作品が有名ではありますが、ストップモーションを愛し、作品を作っているクリエーターは他にもたくさんいます。そして、魅力的な作品もたくさん存在するのです。

「ウォレスとグルミット」のアードマンは70年代始めからストップモーションを作り続け、世界中に熱狂的ファンがいますし、今年の夏に「クボ・ザ・ツー・ストリングス」の公開を控えるライカも、歴史は浅いとはいえ順調に独特の作風を持つタイトルをリリースしています。

というわけで、MoviePilotがピックアップした、必ず名前が挙がる「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」や「コープス・ブライド」をあえて外したクレイ・アニメーション5本をご紹介。

「コララインとボタンの魔女」

少女が新しく引っ越した家にあった小さなドアを開けると、違う世界が広がっていて、そこには少女の願いをなんでも叶えてくれる優しいパパとママもいた。しかし、不可解なのは彼らの目がボタンでできていること……。

素敵な世界にすっかり魅了された少女は毎晩のようにこの世界を訪れるが、ある日、本物のパパとママが消えてしまう。実は、すべてが罠だったのだ――

ライカが手がけた長編映画の第1作。監督は「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」のヘンリー・セリックで、ダークなファンタジーをかわいく、オシャレに描いています。

「ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~」

牧場主から解放されようと、牧場主を眠らせて車の中に移動させた羊のショーンと仲間たち。ちょっとしたイタズラのはずが、車が動き出し、牧場主を乗せたまま都会へ運ばれてしまう。

牧羊犬も牧場主を追って行ってしまい、慌てたショーンらは牧場主と牧羊犬を追って都会へやってくるが――

「ウォレスとグルミット」シリーズの羊を主人公にした作品。子供向けかと思いきや、ターゲットは大人です。大人が泣いて笑ってスッキリした気分で劇場を離れられる内容となっています。

「メアリー&マックス」

貧しい家庭に生まれ、いじめにあい、母親はアルコール依存症で子供に無関心という「苦労のトリプルコンボ」な8歳の少女メアリー。彼女はニューヨークに住むアスペルガー症候群の中年男性と文通をすることになる。

彼らは数十年にわたって文通し、その間にメアリーは結婚、マックスは宝くじに当たる。しかし、メアリーがアスペルガー症候群に関する本を書いたことでマックスは怒ってしまい――

実話がベースの作品で、クレイアニメに子供っぽいファンタジーのイメージを抱いていたら、ぎゃふんと言わされる作品です。

「ジャイアント・ピーチ」

両親を亡くし、2人の叔母にいじめられていた9歳の少年が、謎の老人に光る不思議な袋をもらう。その袋は巨大な桃を出現させ、少年はその桃に飛び乗って、虫たちとニューヨークを目指して旅へと出る――

ロアルド・ダールの「おばけ桃の冒険」が原作のヘンリー・セリック監督作品。

大きな桃の中で繰り広げられる、虫と人間の不思議な友情物語で、ファンタジー好きならたまらない映画です。製作で参加している、ティム・バートンの世界が炸裂しています。

「ファンタスティック Mr.FOX」

子供が生まれたことをきっかけに泥棒稼業から足をあらい、妻と子供と平穏に暮らしていたMr.Fox。子供が大きくなると、彼はより良い暮らしを求めて、丘の上の大木のしたに引っ越す。

しかし、引っ越したことで人間の農場が近くなり、Mr.Foxの本能がムクムクと起き出してしまった。連日、家畜を盗まれることに怒った牧場主3人がタックを組んでキツネ狩りを始めるが――

ロアルド・ダーンの「父さんギツネバンザイ」が原作の作品。ウェス・アンダーソン監督は実写だろうがストップモーションだろうが、彼の色を出せるということがわかります。

Mr.Foxの声はジョージ・クルーニーが、Mrs.Foxはメリル・ストリープが担当。2人のかけあいも素晴らしく、目をつぶって声を聞くだけでも楽しいです。

冒頭の養鶏場忍び込みシーンの躍動感は見事。


ストップモーションは手間暇がかかりすぎるため、長編作品は頻繁に公開されないのが残念なところです。もっとクレイアニメ作品を楽しみたい方は、短編をチェックすると良いかもしれません。

(C) Focus features and other respective production studios and distributors.

source: MoviePilot, YouTube1, 2, 3, 4, 5

中川真知子