時速8km変わるだけで大きな違いが。車にぶつかって死んでしまうかどうかは車のスピード次第

時速8km変わるだけで大きな違いが。車にぶつかって死んでしまうかどうかは車のスピード次第 1

自動運転車の訪れで、交通事故もこれから変わってくるんでしょうか。

車が速く走っていればいるほど、ぶつかったときに死ぬ可能性が高まります。簡単な物理学ですよね。常識といってもいい。でも車の速度と死亡の確率には相関性があるんですが、そこに「年齢」も考慮するともっと相関性がしっかりしてきます。速度が時速5マイル(時速8km)変わるだけで、死ぬか生きるかの大きな違いを生むんです

2011年に発表された研究データをもとに作成された「ProPublica」のインタラクティブ・チャートが以下のものです。これは、アメリカでの自動車と歩行者の事故の4年分のデータを集めたものです。年齢が高くなると、事故で負った怪我から回復しにくいという結果が出ています。

たとえば、アメリカの大通りでは普通の運転速度である時速45マイル(時速72km)で、車が誰かを轢いたとします。すると事故に遭った人は生き延びる可能性より、死亡してしまう確率のほうが高いそうです

時速8km変わるだけで大きな違いが。車にぶつかって死んでしまうかどうかは車のスピード次第 2

しかし、時速が10マイル(時速16km)落ちて、時速35マイル(時速56km)になると、死亡率は一気に低下します。高齢者の歩行者の半分は生き延び、30歳になると45マイルでの衝突では2人に1人が死亡してしまいますが、35マイルでは4人に1人になります。

時速8km変わるだけで大きな違いが。車にぶつかって死んでしまうかどうかは車のスピード次第 3

都会では歩行者も多いので、時速20マイル(時速32km)以上の制限速度は危ないですよね。時速20マイルのときの死亡率がかなり低くなっていることがわかります。時速20マイルでの事故では、93%の人が生き延びるという結果が出ています。

時速8km変わるだけで大きな違いが。車にぶつかって死んでしまうかどうかは車のスピード次第 4

自動車に搭載されている歩行者検知機能は、こういう事故を防ぐために存在するんですが、あまりの速さで走っていると検知が遅れてしまうんです。なので、運転者が速度を自然に落としたり、車から歩いている人がよく見えるように道路自体のデザインを工夫して、交通自体を落ち着かせる必要があるのかもしれません。他には、歩行者がたくさんいるときには車が時速20マイル(時速32km)以上のスピードを出せないようになるとか、そんな未来がくるかもしれません。その前にもう人間が運転する車の時代は終わってしまうのかもしれないですね。

Alissa Walker - Gizmodo US[原文

(リョウコ)