注射は嫌…と拒否する保護者にセミナー受講を義務づけへ

注射は嫌…と拒否する保護者にセミナー受講を義務づけへ 1

ワクチンの接種率向上へ?

体質ゆえにワクチンを受けられないなどの医療上の理由を別として、北米では子どもたちに宗教上や哲学上の理由などから予防接種を受けさせない保護者が多数存在しています。でも、本当にワクチンの働きについて、科学的に理解して予防接種を拒否しているのか? ただ知らないがゆえに現代医療を拒否したりしていないかを懸念する声があるのも事実のようですね。

子どもに注射なんてさせたくない。その思いを抱える親が、なんとカナダでは2割近くに達するとまで、Canadian Paediatric Societyは発表しています。そのせいか、カナダでは近年、ワクチンを接種していない子どもたちが増えており、はしかや百日咳、水ぼうそうの大流行という問題にまで発展しているんだとか。

事態を憂慮したカナダのオンタリオ州では、ついに就学前の児童に特定のワクチン接種を義務づける「Immunization of School Pupils Act」法の改正案を提唱。もし保護者が宗教上や哲学上の理由などで子どもたちに予防接種を受けさせない場合、ワクチンの重要性を科学的な側面から学ぶセミナークラスの受講を必須とする新方針が打ち出されていますよ!

子どもたちにワクチンを接種させるならば、さまざまな病気から保護することができ、その結果として、医療上の理由でワクチンを受けられない周囲の子どもたちを保護することにもつながる。それゆえに、保護者は子どもたちの免疫を万全に保つ努力を怠ってはならない。提唱されているImmunization of School Pupils Actの改正法が可決されるならば、ワクチンについて正しい知識を得たうえで保護者が適切な決断を下す助けとなることだろう。

オンタリオ州厚生省Eric Hoskins大臣は、このようなコメントを発表しています。子どもたちのワクチン接種を拒否する保護者は、医学上、宗教上、哲学上の理由を証明する書類を提出しなければなりません。そして、どのような内容のセミナーになるのかは、まだこれから決定するそうですけど、学校を卒業した親を教室に呼び戻し、科学の授業を受けさせるという同法案は、いま賛否両論の物議を醸しているみたいですね。もし本当に法案が成立したら、授業の効果がどれほどなのかも気になるところでしょうか…。

Image: Coordinare/PHN South Eastern NSW

source: CBC

George Dvorsky - Gizmodo US[原文

(湯木進悟)