Google、文脈を理解する対話型の音声アシスタント「Google Assistant」発表。SFの世界が現実に

HALみたいに暴走しないでね。

先日行なわれたGoogle I/Oにて、コンピュータが人間の会話を理解し、関連した情報を提示してくれる新機能、対話型の音声アシスタント「Google Assistant」が発表されました。

従来のGoogle NowやAppleのSiriと異なる点は、前後の文脈を理解すること。たとえば「『2001年宇宙の旅』の監督は?」と聞くと答えを教えてくれるところまでは同じですが、次に「じゃあその監督の代表作は?」と聞くと、コンピュータが「その監督」とは「自分が教えた人物」だと理解しているということです。

「我々はこの機能を複数のデバイスで展開する」と語ったのは、サンダー・ピチャイCEO。宣言通り、音声で家電を操作できる「Google Home」と、メッセンジャーアプリの「Allo」には、このGoogle Assistantが利用されています。

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Google Assistantが使われているGoogle Home

言葉を理解し、テキストベースでコミュニケーションできる点が革命的といわれ、あらゆるアプリを駆逐すると噂されるのが、チャットbot。しかしそのチャットbotに唯一欠点があるとするなら、「タイプ」しなければならないことでした。ミスタイプが発生する可能性のある物理キーボードより、「話す」ほうが簡単なことに異論はないでしょう。

またもう1つチャットbotに問題点があるとすれば、特にFacebookのMessengerは、使い方がカジュアル寄りであるという点。多くの可能性を秘めたチャットbotですが、このままではただ面白いGIF画像を探して送り合うだけになる可能性もあります。

その点今回のGoogle Assistantのデモは、ユーザが質問をすると前後の文脈まで理解して即座に返答するAIの様子は、こういった動画が往々にして出来過ぎている点を差し引いても、とても興味深いものでした。

FacebookのチャットbotMicrosoftのTay、そしてGoogle Assistantの対話型音声アシスタント。コンピュータと会話して日々の生活を送る、SFの世界がもう実現間近となりそうです。

Darren Orf - Gizmodo US[原文

(渡邊徹則)