HTC Viveを体験! これ、もはや80%くらい現実じゃないの?

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お母さん、僕はもう戻りません。

今回はHTC日本支社にお邪魔してHTC Viveを体験してきました。用意されていたのは「HTC Vive Pre」。今年の初めに開催されたCESにて発表された、現在発売されているHTC Viveのデモモデルです。ここで私は今まで感じたことのない没入感を体験してきました。

ちなみにViveと他のVRヘッドセットとの違いって何かわかりますか?

答えは「動き回れる」ことです。はて、「動き回れる」とはどういうことなのか、以下から仕組みを見ていきましょう。

準備段階から他とは違う!

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Viveにはヘッドセットの他に、コントローラとセンサーが同梱されています。このセンサーを部屋の対角線上に配置することで、可動範囲を自動的に認識し、ヘッドセットとコントローラの位置をトラッキングして、ゲーム内に反映してくれます。上の画像の真ん中にあるのがセンサーです。

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近くで見るとこんな感じ。写真の三脚はViveには付属していないので、自分で買うか、本棚の上に置いたりするといいですよ。

動き回ってるときに、家の中のものにぶつかったりしたら怖いですよね。でも、ちゃんと可動範囲の限界まで近づいたらVR内でグリッド状の壁が現れるので、そこでストップすればぶつかる心配もありません。

これがViveで「動き回れる」仕組みです。

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ヘッドセットの内部です。幅が調整できるので、メガネをつけたままでも大丈夫ですよ。外の光は全く入ってこないので、ゲーム中に現実に引き戻されることはありません。

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先にヘッドセットをつけてしまうと、コントローラを掴むのが大変そうに思えますよね。でも大丈夫。ヘッドセットをつけると、現実にコントローラが置いてある場所と同期して、VR内にコントローラが映し出されます。なのでVRに映し出されているコントローラを掴むだけ。それがとてもスムーズなんですよね。現実でものを掴むのと同じ感覚です。

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なぜこんなことが可能かというと、最初に紹介したセンサーに加えて、Viveは周りの空間を認識するセンサーの数がハンパじゃないんです。このヘッドセットに付いているつぶつぶは全てセンサーです。コントローラにもつぶつぶのセンサーが付いています。これらのセンサーによって、仮想現実内での空間認識が可能になっているんです。

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Viveはパソコンと接続されているため、常にコードに繋がれています。コードの先はこのような端子に接続されていますが、1本でもとれてしまうと、再設定が必要となり、とても大変なんです。なので、もし購入した方は足に引っ掛けて抜かないように気をつけてください

それではゲームを始めますか! 私が体験してきたコンテンツをいくつか動画で紹介します。

逆に仕事がはかどるかも? ポップ過ぎる職業体験

こちらの「Job Simulator」は2050年のオフィスでの日常を体験をするというゲーム。ゲームの中で仕事をすると聞くと、なんだか複雑な気持ちになりますが…実際にプレイすると予想以上の楽しさに驚きました。

「Job Simulator」をプレイ中

ここで映し出されるオフィスは現実より、ビジュアル面も仕事内容もポップです。用意されている仕事はさまざま。まずはオフィスで朝のコーヒーを飲んで、ドーナツを箱から取り出してムシャムシャ食べるところから、パソコンの電源をコンセントに刺して仕事をはじめます。そのあとは、電話に出たり、職場で働くロボットのクビ宣告の書類に判を押したり。とてもポップで現実世界とはかけはなれているはずなのですが、ところどころに現実と重なる作業に不思議な感覚を覚えました。こんなこと現実でもするけど、いかんせんポップ過ぎるという感じですかね…。

仕事でムシャクシャしたらオフィス中に物を投げつけることもできます。将来、VRを通して仕事ができればいいですよね。わざわざ満員電車に乗ってオフィスに行く必要がないし、ムシャクシャして物を投げつけても誰にも怒られませんから。

光は魔法だと感じさせてくれる3Dペンライトアート

Tilt Brush」は、空中に光の線を描けるゲーム。よく写真でみるペンライトアートの3D版という表現がわかりやすいかもしれません。

「Tilt Brush」をプレイ中

ただ空中に絵を描くだけ、それだけのゲームなんですが、いつも写真で見ていた光で表現される世界がVR内に現れると、とてもロマンチック。ずっと見とれてしまいます。光の線は色や種類を選ぶことができ、ネオンや油性マジックのようにのっぺりしたもの、炎などもあります。

このゲームは自分のアートセンスもかなり問われます。自分次第で美しい光の世界を描けます。未来には、好きな女の子を誘って、自分が作ったイルミネーションの世界でVRデートなんてどうでしょう。

戦士に恥はいらない! 宇宙空間を舞台にしたシューティングゲーム

A10」は宇宙を舞台に、四方から襲ってくる敵を銃で蹴ちらすシューティングゲーム。このゲームでは、子どもの頃にやったごっこ遊びのような動きが思わずでてしまいました。特に後ろから狙われるということが、こんなに怖いとは思いませんでしたね。

「Aperture」をプレイ中

動画の中でしゃがんだり、くるくる回ってるのは私の中にある潜在的な動きです。アクション映画を見た影響がこんなところに出てくるとは思いませんでしたね。

ちなみに恥ずかしいという気持ちは全くありませんよ。なぜなら必要に迫られているからです。敵を倒さないと宇宙を救えないんですよ。プレイ中は完全に宇宙の戦士になっていました。

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Viveを体験して感じたのは、「楽しすぎて、動きすぎて、疲れる、でもやっぱり楽しい」ということでしょう。VRに自分の動きが反映されるだけでここまで没入感が変わるとは思いませんでした。酔うこともないのでずっと続けられます。言い過ぎと思うかもしれませんが、80%くらい現実ですね。

あとの20%は何が足りなかったかといえば、解像度の荒さが少し目についたことや、コンテンツがまだ洗練されきっていないこと、あと触覚でしょうか。たとえば、ほとんどのゲームが面白かったとはいえ、とても単純なシステムでした。しかし、今回体験したViveはデモモデルなので、これらの点は製品版で改善されていることに期待しましょう。

体験後、帰り道に空を見上げた時に、ふと思ったんですよ。「さっきのはなんだったんだろう」って。こんな不思議な気持ちになるのは久しぶりでした。例えると、海外旅行から帰ってきた時と同じような気持ちです。それだけViveは私を別世界へ導いてくれました。もし自分の家にこれがあったら、導かれすぎてVRの住人になるのが怖いくらいです。

Viveには、他のVRヘッドセットには無い仮想現実の現実感があることは間違いないですよ。

source: HTC Vive

(K.Yoshioka)