「McAfee」の創業者ジョン・マカフィー、ゲーム会社のCEOに就任していた。発表だけで株価は暴騰

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見え隠れする大人のいろいろ…。

誰もが一度は目にしたことがあるであろう世界的なアンチウィルスソフト「McAfee」。その創業者であるジョン・マカフィーは、殺人容疑で指名手配されたり、大統領選への出馬を公言したりなど、とにかく話題に事欠かない破天荒な人物としても有名です。

そんな彼、実は新たにとある企業のCEOになっていたのをご存知でしょうか。それが「MGT Capital Investments」。今年の5月9日にその事実が発表された際は、それまで36セント(約40円)だった株価はなんと5.38ドル(約590円)、率にして1,394%という驚異的な上昇をみせました。

ここ数日でようやくひと息ついた株価ですが、それまでに比べればまだまだ高い水準。はたして、ここはいったいどんな企業なのでしょうか。

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MGTは、2007年には「健康に関する情報テクノロジー」、2012年には「オンラインゲーム・プラットフォーム」、そして現在は「ハイテク投資会社」と、その事業内容がコロコロ変わっています。

5月9日に発表されたプレスリリースには、マカフィーが「エグゼクティブ・チェアマン」および「CEO」としてジョインしたとされていました。しかしBloombergの報道によると、実際はこんなことになっていたようです。

MGTは、セキュリティ系企業でありマカフィーの息がかかっている「D-Vasive」から技術と資産を購入した。元々「DraftDay」などのゲームサイトを運営していたMGTは、その社名を「John McAfee Global Technologies」に変更すると宣言した。

要するに、MGTがマカフィーの会社を買収し、彼自身も雇い、さらには会社名や業態まで彼のものに変更した、ということになります。

アメリカ証券取引委員会に記載された情報によると、マカフィーはMGTとコンサルティング契約も結んでいます。その中身は「コンサルタントの就任後10日以内にMGTの株価が1ドル以上になったら、当該コンサルタントはボーナスとして25万ドル(約2700万円)を受け取る」というもの。同様に「2ドル以上になったら、35万ドル(約3800万円)を受け取る」とも書かれているとのこと。

10日間で3800万円とは、時給にしたらいくらなのでしょうか…。

トレーダーのMichael Antonelliさんは今回の件について、情報化社会が株価に与える影響の大きさを語っています。「最近は、この手の企業情報を簡単に得られるようになりました。今回の件は、わずかな期間に一般投資家が加熱したいい例ではないでしょうか」

となると気になるのは、ここ数日の株価の暴落。もしかして、誰かがひとあし先に売り抜けた、なんてことはないですよね、きっと…。

source: Bloomberg, SEC

William Turton - Gizmodo US[原文

(渡邊徹則)