絶対に見ておくべきシルベスター・スタローン映画9選

ランボー

ハリウッドで最もセルフプロデュースがうまい男!

シルベスター・スタローンといえば、70年代から90年代に激しいアクションで観客を熱狂させた俳優ですが、華々しいデビューを飾る前は鳴かず飛ばずでした。

ボクシングの世界ヘビー級タイトルマッチ「モハメド・アリ対チャック・ウェプナー」の戦いを見て、脚本を書き上げ、自分を主役にすることを条件にその脚本を売り込んで完成した、映画「ロッキー」で自らを銀幕の大スターへと押し上げました。

その後、スタローンは持ち前の肉体を磨き上げ、肉体派アクションスターとなり、さまざまな映画で激しいアクションを披露。96年の「デイライト」をもって、惜しまれつつもアクションを引退。以降は「コップランド」をはじめ人間性を重視する作品が多くなります。

しかし、やはり生粋のエンターテイナーでありアクションヒーローのスタローンは、派手な80年代風アクションこそ人々を熱狂させると気づいたのか、近年では、アクション映画に次々と出演。

80年代を代表するアクションスターを勢ぞろいさせた夢のスペクタクル映画「エクスペンダブルズ」シリーズで壮大なアクションを見せ、シリーズ化しています。

そこで今回は誰よりも自分が好きで、観客が見たい自分、そして観客に見せるべき自分の姿を理解している、シルベスター・スタローンの絶対に見ておくべき映画を9本ご紹介。

「ロッキー」(1976年)

スタローンの代表作であり最高傑作の1つ。

すでに述べたように、とてもハリウッドスターとは名乗れない生活をしていたスタローンが高額の脚本料にも目をくれず、見事に「自分が主演する」という条件で脚本を売り込み、最終的にアカデミー賞作品賞を受賞し、その名を世界に知らしめた作品です。スタローン本人の人生とロッキーの人生が重なるのが一番の魅力かもしれません。

2015年にはスピン・オフ作品「クリード チャンプを継ぐ男」が公開されました。

「ランボー」(1982年)

「ロッキー」と並ぶスタローンの代表作であり、これを見ずにスタローンは語れません。スタローンがベトナム帰還兵ランボーを演じ、アクションスターとしての地位を不動のものにした作品です。後のアクション映画へ大きな影響を与え、いわゆるパクリ映画も多数作られています

シリーズ3作目から20年後の2008年に公開された「ランボー/最後の戦場」は、その圧倒的な暴力と残酷表現が観客の度肝を抜きました。

「デッドフォール」(1989年)

もともとアーノルド・シュワルツェネッガーと共演させる計画で製作された映画。シュワルツェネッガーの都合がつかず、カート・ラッセルが代役を勤めています。

キメキメのスーツにメガネ、株が趣味の金持ちな警官役というスタローンらしからぬ役がとてもすてき! 80年代アクションらしく捻りのない、どストレートな脚本も素晴らしいです。

「クリフハンガー」(1993年)

スタローンがTシャツ一枚という無謀きわまりない姿で、真冬の雪山と極悪非道なテロリストに挑む極寒アクション映画。

クリフハングしているスタローンの完璧な肉体に思わずうっとりする作品です。無駄に薄着なのは、スタローンの筋肉を求める観客へのサービスに他ありません。

なお、脚本を手がけたのはもちろんスタローンです。

「デモリションマン」 (1993年)

アクション映画界の番長、ウェズリー・スナイプスが演じる凶悪犯のサイモン・フェニックスを逮捕し損ねただけでなく、多くの被害者を出した責任から、フェニックスとともに冷凍刑務所に送られたジョン・スパルタン(スタローン)。

彼が再び目覚めた2032年は、犯罪がないクリーンな世界になっていたものの、仮釈放のために同じく解凍されたフェニックスが脱獄してしまい――といったストーリーのSFアクション映画。

コメディ要素も多いですがが、だからといってアクションがおろそかなわけではありません。スタローンだけでなく、ハチャメチャなスナイプスもはまり役でした。

本作を見てセックスを「体液交換」と言い換えるようになった人は多いはずです。

「コップランド」(1997年)

アクション引退後初のドラマ映画。

警察官の街という特殊な環境の腐敗を描いており、スタローンの脇を固めるのは、ハーヴェイ・カイテルとロバート・デ・ニーロ。

冴えない中年役、哀愁を感じさせる演技。引退発言を知らず、いつものスタローンを期待して見ると肩透かしを食らうかもしれません。

「コブラ」(1986年)

型破りな刑事が殺人鬼軍団と戦うアクション映画。

スタローンがもっとも輝いていた80年代半ばに、スタローンがポーラ・グズリングの「逃げるアヒル」を原作として脚本を書いた作品です(内容はかけ離れたものになっていますが)。

スタローン版の「ダーティーハリー」を目指して製作されたようですが、シリーズ化するほどキャラが立っていなかったため、1本限りに。

本作で注目なのは、全編に見られる全盛期のスタローンの「俺を見ろ!」アピールと、彼がまとう揺るぎない自信のオーラでしょう。

ちなみに、スタローンが製作の直前にヒロイン役のブリジット・ニールセンと結婚し、撮影後に離婚したのは有名な話。撮影中にいったい何があったのでしょうか……。

「オーバー・ザ・トップ」(1987年)

「コブラ」の後に公開されたスタローン脚本の「腕相撲映画」。

そう聞くと少し地味な印象ですが、たかが腕相撲、されど腕相撲です。公開された当時、学校で男子が毎日のように腕相撲。テレビ放送された次の日も誰からともなく腕相撲

「大人になって見直すと退屈」という声も聞きますが、子供の頃に見た人には絶大な人気を誇る作品です。

「デス・レース2000年」(1975年)

「ロッキー」で脚光を浴びるようになる前に助演した、ロジャー・コーマン監督のカルト映画

レースの最中に人を殺せばポイント獲得、殺す相手が非道徳的であればあるほど高得点取得というモラルの欠片もない内容で、若いスタローンが生き生きと人を轢き殺しています。

Image by CheatSheet via Lionsgate

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中川真知子