アップルが抜擢したヨーキー・マツオカさんがかっこいい



こんな引力のあるプレゼンできる人はアメリカ人でもそうそういないわ…

グーグルX共同創設者でネスト元CTOのヨーキー・マツオカさんがアップルのヘルス部門に抜擢されたとFortuneが報じ、大物起用だね!と騒がれています。日本では知名度いまひとつかもしれませんが、なかなかすごいご経歴の女性なのです。

ヨーキー(松岡陽子)さんは日本生まれ。プロテニス選手目指して16歳で渡米したものの度重なるけがで選手生活を断念し、得意の数学と物理でテニスロボットを作ることを思い立ってUCバークレイに進学します。

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構想したのは、自分のペースに合わせて球をバコバコ返してくれるテニス友だちのロボ

MITで電子工学とコンピュータサイエンスの博士号を取得し、こちらのロボットのアーム開発を担当。

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ロボを動かすにはニューロサイエンスだと達観し、カーネギーメロン大では助教授として神経科学とロボット工学を組み合わせて脳卒中患者のリハビリ用の義手の開発を行い、ワシントン大学准教授時代に「天才賞」ことマッカーサー賞を受賞します。

ニューロとロボとコードの三拍子揃った逸材をシリコンバレーが放っておくわけもなく、やがてグーグルから声がかかって、社内の極秘プロジェクト担当チーム「グーグルX」創設メンバー3人のひとりとなり、その1年後の2010年にはカーネギーメロン時代の教え子Matt RogersがiPod生みの親トニー・ファデルと創業したネスト・ラボ社に技術部門トップとして起用され、スマートサーモスタットのUXと学習アルゴリズムの開発を手がけることに(ネスト時代の動画)。

やがてネストがグーグルに買収され、その1年後にツイッターへの入社を発表。ところが生死に関わる病気で休業宣言し、今回アップルによるヘッドハンティングのニュースで久々にヘッドラインを飾って今ココ、というわけです。

どんだけスーパーなんだ!…と思ってしまいますけど、なんと4児の母でもあります(夫はコンピュータビジョンの専門家)。でも二足のわらじは今に始まったことではないからと、2013年のTED講演ではこんなスライドで紹介してますよ。

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「最近話題の画像。上は男性、下は女性の脳です。ご覧のように男性は片側でやりとりします。ひとつのことに集中する力が半端ない。女性は右→左→右→左と横のやりとりがすごいことなってます。いろんな点をつなげる。生まれつきマルチタスキングのモンスターなんです」(6:00-)

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「これが昔の私です。学校とテニスに明け暮れてました」

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「これが今の私。仕事と子どもに置き換わっただけで、たいして変わってないんですよね(笑)」

い、いやぁ…。なんとしなやかな…。

ちなみにアップルで具体的にどんな仕事をするのかは明らかになっていません。ヘルスケアといえば、Alphabet社設立後初めてグーグルXから独立した新会社もライフサイエンスでしたけど、アップルはどんなもの作っていくんでしょうね? 楽しみになってきました。

imageby The New Yorker, TED

source: Fortune

(satomi)